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車を買う 6.22

デカい買いものをしないともう仕事続けられん!

バスに揺られながら、わたしってなんでここにいるんだろう とぼんやり考える。
名古屋まで出てくると、とてもシュンとする。
バス停を見つけるだけでも一苦労で、携帯の地図アプリでは徒歩2分と書いているのに、20分かけてたどり着いた。「さっき地図とにらめっこしてた場所から見えるなあ、ここ」と思いながら、地下道を通って歩き回った20分のことを思ってバスに乗った。

目的地は車屋である。
ついに車を買おうと決断して、名古屋まではるばる出てきた。四角い車は絶対いや!と思いながらピコピコ指をすべらせる生活をしていたわたしの目の前を走ったミニカー。赤いこいつに決めた。

電車を2回乗り換え、汗だくになりながらバス停にたどり着き、やっと着いた車屋には、とんでもない服の、巨乳のおんなのひとがいた。名古屋〜〜〜〜!と思った。車買うの初めてで.....何を聞いたらいいかもわからなくて...というわたしに目をまん丸くしながら優しくお話してくれた。

思い立ったら吉日。わたしはこの車に決めて、ローンの話を聞いた。さっぱりわからない。残クレだのボーナスだの、わからない。わからない。何年かけて支払うのがベストなのかもわからない。なんでわたし、車屋にひとりなの?と泣きそうである。なんで?愛知の車屋にひとりなの?
愛知で車を買ったということは、向こう4年はここにいるという決断をしたということでもあるのだ。ハア.....
新卒の、田舎モンの、わたしみたいなやつが、車のローンなんて組めるのか?ここまできて組めなかったら大恥だ......と、気が気でない審査待ちの時間。ハア.....

自分で選んでひとりになっているわけだけど、ほんとーうにえらい。ひとりで車屋に来て、ローンの話まで聞いてる。自分って大人になれるのだろうか、大人ってすごいなあと町中の大人を尊敬していたけど、大人ってこうやってなっていくんだ.....感動している。みんな、少しづつ大人になるんだ......みんなこの不安や失敗やドキドキを経験しているんだ...みんな大人に見せかけてるだけで、これの繰り返しなんだ人生...と思っている中(ちゅう)であります。


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