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話の途中といえば途中

ある友人のこと。
職場で「(子どもが)同じ保育園じゃないですか」と声をかけられたのが最初で、それから20年以上、友人と心置きなく呼べる希少な貴重な人物である。

自宅が近所だ。直線距離で200mないと思う。
連絡を取り合うことはほぼ、無い。たまに、思い出したように飲みに行く。そして近所ゆえ、たまにばったり会う。
今夜もそうだった。

仕事帰り、家まであと50mのところで、スーパーに行く途中の彼女に声をかけられた。30分ほど立ち話。
犬が死んでしまったこともバレていた。家の様子が違うからすぐわかった、と。すぐに連絡しようと思ったけど、あんたのこと考えたら連絡できんやった、と。どの部屋に電気が付いているかで様子がわかるんだそうだ。ほんまにストーカーやな、と笑い合った。

昨年の11月に、私が話の途中でLINEを放棄したことを怒られた。あんな終わり方ある?!?と。それから連絡を取っていなかったようだ。もちろん私にそんなつもりは毛頭ない。それはそれとして、そのまま放置している彼女も彼女である。お互い信じられんわ!と笑い合った。

またいつもの如く、近々飲みに行こうという話になって井戸端会議は終了した。実は、ここ最近、連絡を取りたいと思っていたことは言わなかった。取って付けたようになりそうで言わなかった。
でもいつもそう。会いたいようなタイミングで会っている。

アホらしい話やアホらしくない話をして、涙がでるほど笑った。
すっきりして元気が出た。会えて話して元気が出る人なんて、娘と妹を数えても、ほかにそうそういるものではない。

今、コーヒーを飲みながら、その11月のLINEの続きをしていて、お腹を抱えて笑ったところ。話の途中といえば途中で返信が来なくなった。
まあ、いい。

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