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こんばんは、一関市地域おこし協力隊の久次米です。いよいよ花粉症シーズンですかね、まだ本格的に症状は出ていませんが、朝起きた時に目がかゆい、鼻が詰まる等の症状が。この先を考えると恐ろしいです...。

【今週の1枚】
栗原市の狩人さんにて頂いた熊そば。初めて熊肉を食べました。癖が強いのかと思いましたが、とても食べやすかったです!どんな味かと言われると独特の風味でなんとも言えません...🧸 (ちょっと鹿っぽい?)
栗原に行った際は是非どうぞ!

今週は以下の活動を行いました。

①緑のふるさと協力隊活動報告会
②藤沢町長徳寺蘇民祭見学
③栗駒山麓ジオパークビジターセンター見学

緑のふるさと協力隊活動報告会

第30期緑のふるさと協力隊(一関市藤沢町)の遠藤史佳さんの活動報告会を聴講してきました。遠藤さんは、2023年4月に滋賀県から一関市藤沢町へ「緑のふるさと協力隊」として着任しました。報告会では、遠藤さんが藤沢町で過ごした1年間の振り返り、一年間を通して感じたこと、これからについてを発表していただきました。遠藤さんが藤沢町にいた期間はたったの1年間ですが、藤沢町での活動は本当に幅広く多岐にわたっていました。さらに地域の皆さんからも本当に慕われており、1年間でここまで地域に溶け込む事ができるのだと感心させられました。地域に溶け込むために地域のイベントに積極的に参加することの大切さを学べました。遠藤さんは今年3月で協力隊の任期を終了しますが、4月からは一関市内に就職します。県外出身の方が新しい地域に根付き、そこで新たな道を見つけて定住する。といった地域活性化の良い例を知れたと思います。それだけ一関市が、外から来た人を受け入れる土地柄なのだと改めて感じさせられ、嬉しい気持ちになりました。

遠藤さん活動報告会の様子


藤沢町長徳寺蘇民祭見学

藤沢町長徳寺で開催された蘇民祭に参加しました。蘇民祭とは、岩手県を中心に日本各地に伝わる裸祭りです。最も著名なものは奥州市の黒石寺蘇民祭で、1000年以上の歴史を有します。しかしながら黒石寺蘇民祭は、祭りを担う関係者の高齢化と今後の担い手不足により祭りの維持が困難となったことで、今年をもって幕を下ろすこととなりました。しかし蘇民祭は岩手県の各地域で開催されており、今回参加した長徳寺蘇民祭もその一つです。祭り参加者は「裸参り」「別当登・鬼子登」「紫橙木登」「不動堂祈祷・堂叩き」といった順で清め・祈祷・祈願等を行い、蘇民袋からは長さ3cm程の小間木が多数観客にばらまかれます。小間木を持っているものは災厄を免れるともいわれ、観客は皆手を伸ばして小間木を取ろうと頑張ります。袋の中の小間木がなくなると、いよいよ「蘇民袋争奪戦」(「蘇民袋」と呼ばれる袋の争奪戦)が始まります。ふんどし姿の参加者がもみ合いになりながらゴール地点まで押し合いながら袋を奪い合う姿に圧巻されます。
ふんどし姿で水を被り、焚火の煙と火の粉を浴び、蘇民袋を奪い合う姿に会場全体が盛り上がっていました。蘇民祭といえば荒々しいイメージが強いですが、長徳寺の蘇民祭はどこかアットホームな感じがあり、見ていて楽しかったです。今回なんとありがたいことに、蘇民袋から投げられた小間木を指先でキャッチすることができました!厄除けとして家に飾らせてもらいました。
黒石寺蘇民祭は今年で終了してしまいましたが、岩手には多数の蘇民祭がまだ生き続けています。伝統を残していくことの大切さを学びました。

雉子川にて身を浄める参加者
蘇民袋争奪戦
押し合いながらゴールに向かう

【長徳寺蘇民祭】


栗駒山麓ジオパークビジターセンター見学

栗原市にある、栗駒山麓ジオパークビジターセンターに行ってきました。ジオパーク内には、栗駒エリアの自然や災害について、図表や写真、ジオラマ展示、シアター映像等の豊富な資料が集まっています。
自然豊かな栗駒山は、人々に豊富な資源を与えてきた半面、度々災害という形で人々に脅威を与えてきました。特に顕著なものが、洪水による水害、地すべりです。標高1626mの栗駒山は、標高数m程ほどの平野部からわずか40kmという距離にあります。これによる土地の勾配、また地形的な観点から、これまで度々洪水が発生し、栗原の街は水害に見舞われてきました。また、2008年に発生した岩手・宮城内陸地震では、多数の地すべりが発生し、道路や建物の崩壊を招きました。地すべりの中でも特に規模の大きかったものは、荒砥沢地すべりと呼ばれており、日本最大級の地すべりとなっています。この地すべりで動いた地面の範囲は、東京ディズニーリゾートがすっぽり入る規模だそうです。
自然は人々の生活に大きな恵みをもたらす一方、時には脅威にもなります。ジオパークでは、栗駒エリアの豊かな自然だけでなく、自然との共生する上での防災知識や技術についても学ぶことができました。
ジオパーク見学後は、「令和4、5年度栗駒山ジオパーク学術研究助成成果報告会」を聴講しました。現在栗駒エリアについては様々な観点(地形地質・防災教育・文化等)から研究がおこなわれています。ジオパークを通して、どのような研究活動が行われているのかについて勉強できました。

ジオパーク施設内
ジオラマや航空写真等、自然を直感的に学ぶことが出来る
栗原市内の「潜り橋」
洪水時には橋が水に沈むらしい。流木の直撃を避けるための造りがある(写真左側の突起物)

【栗駒山麓ジオパークビジターセンター】


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