管理栄養士の卵がコンサルタント向けの本を読んだ話

もうすぐ4年生。卒論や実習や国試の勉強を残してほぼ全ての授業が終わりました。

近頃授業で栄養指導をする機会があり、感じるのは「まあそりゃ対象者は健康になれんわな」というもの。

詳しいことは書かないですが、多くはこのインターネット時代、誰でも知ってること(運動、食事制限)を約束して終わり。

専門知識を4年間学び学生生活をろくに遊べず我慢して終わった私たちの行く末は、あまり明るいものではないのは卒業が近付くにつれ誰もが感じることです。

就職しても待遇は良くないし、責任は大きいし、そもそも資格を生かせない…

そんな空気が漂っています。

本当は卒業してからもどんどん成長して学んでいかないといけない職業なんでしょうが、(病院などの施設に従事した栄養士を除いて)学習の環境なんてないんだろうなと。

特に私が将来専門としたい「予防栄養」の分野においての例えば特定保健指導なんかは顕著で、ネットで調べる限りでも私が感じてる課題感をそのままそっくり対象者も感じていて「だるい・めんどくさい・改善しない」というレッテルが貼られています。

そんな中でふと思いついて読んだコンサルタント向けの本が管理栄養士にこそ役に立つのでは無いのかと感じたのでこちらに貼っておきます。

https://www.amazon.co.jp/コンサル一年目が学ぶこと-大石哲之-ebook/dp/B00MA671WW

『クライアントの課題を見つけ出し、解決する』
これがコンサルティングにおいての仕事ですが、本来管理栄養士がすべき仕事もこれだ、とはっとさせられました。

いつの間にか管理栄養士の価値は「たくさんの知識を持つこと」「色々な提案ができること」だと錯覚していました。

本来は人々を食を通して健康にすることで、健康にしてこそ価値があるという視点を完全に忘れ去っていました。

ここに書いてある具体的な手法から、心構えや概念などを身につけて達成させる「クライアントの悩みを解決させる」ことは私が最初に抱いていた夢そのものであり、今まで忘れていたことを恥ずかしく思いましたし、思い出せたことはとても幸運なことだとも思いました。

このコンサルタントとしての技術と管理栄養士としての専門性の組み合わせを意識すればいいものが出来そうだし、いつか意識する瞬間が来そうなので心に留めておきたいです。

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