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【同人ネタバレ感想】『きらめきに魅せられて』
僕ラブ37にて頒布された、はまこ先生の新作しおぽむ漫画。
![](https://assets.st-note.com/img/1681739434630-ecwdhgQZR2.jpg?width=800)
しおぽむの原点にして頂点である、スクスタ第14〜17章の内容を軸にしたお話になっています。
あの時、栞子ちゃんに芽生えた感情の正体はなんだったのだろう。
恋だと言い切ってしまうこともできるし、尊敬や憧れだとも言える。
どっちにしても、ただの傍観者でしかない私たちが断言するのは簡単だけれど、肝腎要、栞子ちゃん本人の心は複雑極まりないはずです。
今まで実直に、堅実な道を歩んできた彼女だからこそ、誰かの影響でここまで感情を揺さぶられた経験など少なかったでしょうから、栞子ちゃんは戸惑っているのかなと。
ならばその感情に名前をつけて、仮の答えを提示してあげるのが、私たち創作者にできる最大限だと思うのです。それが幻覚や、ただの願望であったとしても。
はまこさんが提示された仮の答えは、上記の感情どちらも、だったように思えます。
憧れでもあり、尊敬もしている。だけどそれ以上に、どうしようもなく好き。
しかしその〝好き〟もまっすぐに単純なものではなくて。その好きな歩夢さんの笑顔の裏には、常にあの方の姿がちらついている。
あの方の存在感に負けたくない。けれど自分が好きなのは、そんなあの方の力によって輝く歩夢さんの笑顔。
この、いわゆる八方塞がりとも言える、絶望的でどうしようもない境遇で恋にもがく姿こそ、しおぽむというカップリングが最高に映えるシチュエーションだと思うのです。
そんな、普通の人なら心が折れてしまいそうな境遇でも、前を向いて、自分が受けられる最大の恩恵のために歩みを進められる。最後のコマの栞子ちゃんの強い後ろ姿に、心を打たれました。
なのにどこか不安定さを覚えてしまうのは私だけでしょうか。強く打ち立てた自分の中の芯にしがみ付いているだけで、実は今にも倒れてしまいそうな。
栞子ちゃんが目指した夢への気持ちが、どうか諦めによるものではありませんように。
栞子ちゃんの明るい未来を願ってやまなくなってしまう本作。
おすすめです。しおぽむに興味のある方は、ぜひ。
『きらめきに魅せられて』委託先リンク
https://www.melonbooks.co.jp/detail/detail.php?product_id=1906406
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