未来の風呂と傘

わたしはお風呂が好きではない。
お風呂に入るまでの身支度、服を脱ぐ動作、体を洗う・頭を洗う・顔を洗うという工程、その際にシャワーヘッドを頭の高さまで掲げていなくてはならないこと、洗い場のひんやりとした空気、髪の毛が抜けて排水口に貯まること、脱衣所の肌寒さ、上がったあと髪を乾かすプロセス、などなど、全部好きではない。

なんとかお風呂に入らなくてもいいことにならないかと思いながら幼少期を過ごしたが、この年になってようやくお風呂は逃れられないものだと知った。

めんどくさいのだ。本当にお風呂はめんどくさい。なのに毎日毎日必ず入っているからみんな偉い。

はやくお風呂にまつわる全工程自動化されたらいいのになぁ。
ポットに入ったら自動で洗って乾かすところまでやってくれるの。良くない?入って出てきたら10分かからないくらい。そんな感じだったら億劫じゃないのになぁ。


この21世紀に、この令和の時代に、なんでもっと便利になっていないのかと思うことがらは多い。
お風呂のシステムもだし、ドライヤーもだし。

いちばん許せないのは、傘。
もっと便利になってくれ。
手で持つしか選択肢がなく、ときには風で煽られ、なんなら下半身はびしょ濡れになる。
こどものころ傘をさすのが下手だったので、傘こそ未来ではもっと便利になるべきと思ったのだ。
何も変わってないよ。子どもの頃のわたしが聞いたらがっかりするかな。

でももしかしたら、すでに進化の余地がないくらい完成された形なのかもしれない。

100年後の傘はどんな形だろう?

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?