ポテトチップスで一番おいしいのは

わたしはイモがすきです。
イモとつくものであれば何でもすきです。ジャガイモもサツマイモもサトイモもすきです。

ほくほくと口の中に広がるでんぷん質がおいしいです。そしてあのおいしさは油と一緒になることによってさらに一段階大きな幸福感の波となって口腔内に押し寄せてきます。イモと油が一緒になった食べ物は罪深いです。

じゃがバター。フライドポテト。バターたっぷりのスイートポテト。サトイモのから揚げ。
熱いイモ+油を食べて「はちはち」となった口にお酒を流し込むときの快感ったら、ほかに並びうるものはないのです。

あちあちの状態でなくってもおいしい、イモを油で揚げた食べ物といえばポテトチップスです。ポテトチップスはすごいです。いつでもコンビニで買えます。いろんな味があります。一枚が薄いので理性があれば食べる量を好きに調整できます。あくまで、理性があれば、ですが。

浅草で日本酒を飲み比べていた時、酒蔵のおねえさんが「日本酒に一番合うおつまみって何だと思いますか?」と話しかけてくれました。続けて、「わたしはポテトチップスが一番合うと思うんです」、とおっしゃいました。なんの味がオススメか聞くと、おねえさんは「のりしお一択です。湖池屋です」と力強くうなずきました。確かに、のりしお味では大地と海の味を同時に感じられます。中でも湖池屋のには七味が入っているのがキモなのだそうです。それを聞いてわたしも日本酒にはのりしおポテチを合わせるようになりました。この時期からわたしはのりしおポテチ過激派になってしまったのです。

のりしおが至高、と叫びながらも、最近はプリングルスにもうつつを抜かしています。サワークリーム&オニオンという味がおいしすぎます。多分ですが、サワークリームと玉ねぎを混ぜただけではこんなにおいしくなりません。「プリングルスのサワークリーム&オニオン味」としか表現できない滋味が広がっています。ジャンクフードであるはずなのにジャンクな感じがしないのです。何かちゃんとした料理を食べているような気さえしてきます。そのせいでいつの間にかなくなっていたりします。驚きます。


家で一人でポテチを食べてしまったときは、家族にばれないように証拠隠滅を図ります。でも今日は日記を書くためにどうしても味を確認したかったという大義名分があるのでゆるされます。たぶん。

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