ジュースと酒の違い

先日祖母の家に遊びに行った際、お土産に祖母お手製の梅干しと梅酒と梅ジュースをもらって帰ってきた。

庭には梅の木があるので、祖母は昔からずっと梅の季節に梅仕事をしている。

梅干しは塩と紫蘇が入っているだけで、混じりっけなしストレートに酸っぱくしょっぱい。欲張って頬張ると顔が梅干しのようにきゅうっと縮むほど酸っぱいから、ちょっとずつ白いご飯に乗せて食べる。はちみつでまろやかに〜みたいな生半可な優しさはない。でもそれがいいのだ。

梅ジュースは夏の暑い日に氷水で割って飲むと最高だ。酸味がさわやか。子供の頃から好きな夏の味。

梅酒は何年物かわからないくらいの激熟成ものがたくさんある。子供のときにはまったく目にも止まらなかったが、大人になってから大変ありがたく頂いている。マジでうまいんだなこれが。一番の楽しみ。

梅干しはビニール袋に取り分けて、梅ジュースと梅酒はペットボトルに入れてもらって持って帰ってきた。
バックパックの肩紐がずしりと食い込むが、これは幸せの重みだ。

家についたら冷蔵庫にお土産を入れた。
家族には「梅酒と梅ジュースもらってきたから、割って飲んでね!」と伝えた。


今日在宅勤務していた家族に聞いたら「どっちが酒でどっちがジュースかわからないから飲めなかった」と言われた。確かに。琥珀色の液体が入ったペットボトルが2本。なんのラベルも書かなかった。どっちがどっちかわからんな。

蓋を開けてみてクンクンしても、梅の香りとかすかな発酵臭で似たりよったりだ。かたや酒でかたやジュースのはずである。こんな鈍感なくせして、ちょっといいお店でお酒を飲んだら「ピート臭がしてスモーキーですね」とか知ったかぶりのコメントをしてしまうのだ。お恥ずかしい。

実際に飲んでみないとわからんね、という話になったのでグラスについで水で割って飲み比べてみた。さすがに口が広めのグラスに注いだら香りがよくわかったし、飲んだらちゃんと正体が判明した。こっちがジュースでこっちが梅酒!
どっちもうまい。梅、いい果物だねぇ。

ちゃんとラベルしておいた


あれ、結局こっちのボトルがジュースでいいんだったっけ?あってる、あってるはずだけど蓋に目印を書いている間に自信がなくなってきた。

たぶん、あってる。
まちがえて昼間から酔っ払いませんように。


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