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グイン・サーガ130巻

通常の半分の薄さ。それが最後でした。栗本薫さんが亡くなり、世界最長最高の小説は(未完)となりました。
中学入学と同時に読み始め、大学3年の留学前に130巻まで読み終えました。読み終えました、なんて嘘みたいに、物語はこれから始まるほどのエネルギーに溢れているのに。

主人公は、豹頭の戦士グイン。と言ってしまえばラクだけど、本編でグインが30巻不在の時期さえあって、それでも他のメインキャラクターで話が盛り上がりまくっちゃうのだからスゴイとしか言いようがない。100巻ごしの伏線回収なんて神の技です。

個人的には、皇位後継者の王子様マリウスが位を捨て、自由な吟遊詩人となって旅する姿に、猛烈に憧れます。

イシュトヴァーンとリンダの恋模様も初巻から気になるところ。
「3年待っててくれ。王になって迎えに来るから」
3年では足りなかったけれど、一介の傭兵に過ぎなかったイシュトヴァーンが、本当に王になって、互いに他の人と結婚したものの、相手と死別し、再び独身となって、リンダ女王の都クリスタルで数年ぶりに再会し、イシュトヴァーンが求婚するシーンは、心臓がいくつあっても足りないトキメキがありました。

メインキャラクターの子ども世代に巻き起こるであろう嵐も、見届けたかった。運命の子は果たしてどうなってしまうのだろう。

すべては、神のみぞ知る。


栗本薫さん、ありがとうございました。

#エッセイ #本 #グインサーガ

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