ブログが書けない
ブログやってみれば?と友人に言われた。そのまま登録だけ済ませた。
が、書けない。
ブログとなるとどうにも書けない。
去年も他のブログサイトでひっそりとブログをやっていたけれど、根性で最初の一ヶ月は毎日書き続けたものの、続かなくなった。
noteは四ヶ月続いているしまだ辞めることもないだろう。
この違いは何だろう。
多分、ブログの方が人に読まれることを前提として書く必要が(無意識であれ)あるからだ。
読んでもらうために書くのだ。
一方noteは、自分が好きなように書いたものをしっちゃかめっちゃか公開している。我ながら無茶苦茶だしもう二度と読み返したくないものまである。全然意図しなかった記事にスキやコメントを予想以上にもらって、戸惑うこともある。
けれど、全部自分のそのときの本気だ。他者の評価よりも、だから正直読みやすさとか技術面よりも、「自分の好き」が詰まっている。
好きなものを好きと言えて、好きなものを書いて、なおかつ人に見てもらったり繋がることもある。時には好きだったものが本当に好きなのかわからなくなることだってあるけれど、自分の軸を強く太くすることができる。爽快だ。
自分は文章を書くことが好きで書くことを仕事にしたいと思っていたのだけど……
あるとき学生ライター募集に応募して、見事書かせてもらえることになった。
が!
もうその日のうちにお断りの連絡をした。自分で応募しておいて失礼な奴だけどあれは仕方がない。嫌々やる方が失礼だと思うし。
自分には書けないし、そもそも書きたくないとわかったからだった。
記事の内容が「イマドキ大学生」にウケるものだったから。
オススメのデートプラン、旬のファッション、人気スイーツ、就活について……
そんなもの知らん。興味もない。
興味のないことについて人に読んでもらって勧めるってどういうことだ?自分はやっちゃいけないと思った。できないし。嘘を書く気になれなかった。
ということは、私は書くことが好きなのではなくて、書きたいと思ったものを書くのが好きなんだ。
あまりワガママを言っては仕事ができないので妥協したとしても、せめて部外者が書いても差し支えないテイストで書けるものを選ぶべきだったのだ。
学生ライターっていうのは確実に、イマドキ大学生が心から勧められるワクワクドキドキな現状を欲していたのであって、私は求められる人材にはなれなかった。
ディズニーや水族館や喫茶店やバーに行こうとデートプランを立てるよりも、なりゆきで公園に行って昼寝をしたり文学や映画の話をしている方が楽しいと感じているし、「私の好き」は大衆受けしないことを知っていたので、何も書くことがなかった。
そういうわけでブログも難しい。
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