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日記

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#振り返りnote

何となく死なないために、何となく生きる

何となく死なないために、何となく生きる

歌って、騒いで、飲んで、語って、ちょっとだけ泣いて、そうしてあまり眠れなくて、重たい瞼にも午後の日差しは容赦がない。今日の昼間は気温が三十三度まで上がった。蝉が鳴いていた。二十二歳になってもやっぱり夏は嫌いだった。

私は夏生まれだと話すと、それっぽいねと良く言われる。
かに座の人は、自分の殻の中に入れた人は絶対に守ろうとする人なんだと、友人が教えてくれた。私は占いの類いはほとんど信じないタイプの

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愛しい日々から

愛しい日々から

痛みの中でしか、事実を正しく認識できない
瞼は重いのに、思考は澄んでいて、こういう時に限って、人知れず死んでいくだけの悲しみに思いを馳せてしまう。

痛みの中でしか、自分の視界を信じられない
大切なものや人が増える度に、いつかそれを見殺しにしなければいけない自分を想像する。
この手に抱えきれないくらいの幸福、
身に余るくらいの愛情、
身の程以上を望むのは愚かだと知っていながら、それでも愛おしい気持

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