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タナダからの手紙 10月上旬号

愛林館メールマガジン


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タナダからの手紙 10/4
 
~お米の収穫中~

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※このメールマガジンは、愛林館の沢畑及びスタッフが名刺交換した方にも送らせて頂いています。配信をご希望でない方は、お手数をおかけしますが末尾のアドレスにて停止のお手続きをお願いいたします。

環境省水俣芦北フィールドミュージアム事業の支援を受けています。

□------------目次----------------□

◆「ノート」始めました

◆ 食べる田助手、まだまだ募集中

◆ 香り米の新米はもう少しお待ち下さい。

◆ 棚田の稲刈りは真っ最中


◆ リモート講義で歌人を102人育てた話(1)

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久しぶりに発行したメールマガジン(9/19発行)には、結構反応をいただきました。香り米などのご注文、大変助かりました。今後もよろしくご支援をお願いします。


◆「ノート」始めました

このメルマガは技術的な問題から字だけをお送りしていますが、写真や動画を見せたい場合も多々あります。それで、このメルマガと全く同じ文章に写真や動画を貼り付けたものを「ノート」をに上げることにしました。よろしければ、そちらもご覧下さい。

◆ 食べる田助手、まだまだ募集中

久木野の棚田で育てたヒノヒカリを、棚田を応援するために買っていただけませんか? 玄米10kgまたは白米9kgで5千円です。棚田農家は限られた労力で棚田を保全しているので、農薬も除草剤も最低限は使っています。労力が足りないので天日乾燥もできません。棚田が守られている現実を応援していただければ幸いです。

ご希望の方は、返信をいただければ手続きに入ります。


◆ 香り米の新米はもう少しお待ち下さい。

愛林館の棚田の稲刈りは、あと10日くらい先になります。次号でお知らせをしますね。

◆ 棚田の稲刈りは真っ最中

稲の収穫の時期になりました。古代の田んぼでは、稲の成熟する時期が一定しなかったので、収穫した穂を選んで刈る「穂刈り」が行われていました。1990年頃にインドネシアのジャワで見たことがあります。

でも、今は一度に成熟するよう品種改良したので、根元から刈ります。刈った稲は乾燥が必要なので、稲の葉で束ねて、棹に掛けて干していました。太陽熱と風という、自然エネルギーによる乾燥です。やがて、刈り取って縛る機械が登場しました。縛る=bindなので、バインダーといいます。掛ける棹も、支える棒も竹か木です。自然の材料と自然エネルギーで乾燥をしていました。

干した後は、脱穀して籾だけを取ります。以後の作業の流れはこういう感じ。

    稲穂
    ↓
 脱穀→↓→稲わら
    ↓
    籾
    ↓
籾すり→↓→籾がら
    ↓
    玄米
    ↓
 精白→↓→糠
    ↓
    白米

昔の品種は、籾が穂からすぐに取れたので、大きな箱の中に叩きつけて脱穀をしていました。江戸時代に千歯こきが発明され、狭い隙間を通して籾を外すようになり、だいぶ楽になりました。

大正初期には足踏み脱穀機が登場し、V字型が逆立ちした針金をつけた胴を回転させ、その勢いで籾を落とすようになります。動力源が人間ではなく、エンジンを利用する脱穀機が一般化したのは昭和40年頃からです。

久木野の棚田では、バインダー+掛け干しをする方はだいぶ少なくなりました。やはり労力が必要なので、コンバインを利用して、稲刈りと脱穀を同時に行う方がほとんどです。

コンバインは、中を開けて見れば、足踏み脱穀機とゴミを飛ばす唐箕が機械で動いているだけです。昔の優れた道具は、根本的な改良は必要ない、既に完成した技術なのですね。でも、この方式では水分量が多い籾が取れるので、機械で乾燥が必要です。

乾燥の技術もだいぶ上がってきて、ただの風と灯油による温風の組み合わせで、天日乾燥に近い味になるようになりました。天日乾燥は天候に恵まれれば美味しいのですが、雨が続いて思うように乾かない時もあります。

食べる田助手でお送りするお米は、コンバインで刈ったお米です。農薬も除草剤も最低限は使っています。最低限の労力で棚田を守るには、仕方がない選択なのです。狭い棚田で急な斜面に機械を上げ下げして頑張って育てたお米ですから、皆さん、ぜひ応援して下さいね。

バインダーで稲刈り。手で刈って縛った経験があるならば、これでも夢のような機械です。


2週間くらいで乾燥するので、脱穀をします。脱穀専用機です。


稲刈りと脱穀を一度に行うコンバインが今では普通ですが、最初はついて歩くタイプの歩行型コンバインでした。


脱穀した籾は、袋に溜まっていきます。大体30kg溜まったところで満杯なので、袋を閉じて降ろします。30kgは結構重いです。


新鋭のコンバインの稲刈りです。刈る幅と速さと、歩行型とはだいぶ違います。袋も必要なく、大きなコンテナにコンバインから籾を送るので、作業も楽です。




◆ リモート講義で歌人を102人育てた話(1)

熊本保健科学大学(熊本市にある私立大。看護士・臨床検査技師・理学療法士・言語療法士などを育成する大学。)で非常勤講師をしています。私の担当は全学共通教育(昔で言う教養課程)で「環境と経済」という大きい名前の講義です。森や棚田のめぐみの他にも、お金とか経済の意味とかいったことを教えています。

今年は1年生102人が履修しました。いつもなら大教室で講演会をして、講義の終わりに10分ほど時間を取って希望者のみ感想や質問を書く、という方式なのですが、今年はコロナ対策で、大学のホームページ上に文書を掲載し、学生はそれを読んでレポートを書く方式になりました。

学生のレポートには、短歌を課しました。長い文章を読むのが大変、という私の事情もありますが、人に気持ちを伝える文章を短く削ってその分内容を濃縮する作業をしてほしかったのです。学生は当初は相当戸惑い、心理的な負担も大きかったようです。短歌と言ったのに五七五だったり五七五七五だったりしました。

でも、大変楽しいやりとりができました。これから、いくつかを紹介しますね。

まずは、民主主義社会の基本的な構造を説明した講義に対するものです。
〇は学生の短歌、*は私のコメントです。相手が学生なので、上から目線になっているのは我慢してお読み下さい。

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〇主権者が 持つ権力の トリセツの 法律・憲法 理解するべし

*わかりやすく講義内容をまとめてくれました。

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〇ルールとは 幸せのため あるんだな 私は現在 幸せなのか

*自分は幸せなのかどうか、時々考えてみないといけませんね。でも、幸せの基準をあまり高くしても低くしても幸せにはなれませんので、気をつけて下さい。

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〇政治家に 自分の意見の 伝え方 たくさんあるんだ 初めて知った

*選挙の一票は、選挙以外では使えませんから、普段はそうでない方法で、思うことを伝えましょうね。次の選挙まで、候補者を選ぶネタをいろいろと覚えておきましょう。黙っていても、若者に優しい社会はできません。
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〇休校で 友達出来ず さみしくて 一人眺める 遠隔授業

*私が大学1年生で同じ状態であれば、友人がいない東京で一人ぽつんとしているわけで、堪らなかったと思います。大変お気の毒です。早くこの状態が終わると良いですね。

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〇かつてない 積極性が 爆発だ 家でふくらむ 外での毎日
〇コロナ君 早く収束 してくれよ みんなと一緒に 勉強したいな

*若い皆さんが家に閉じこもって、大変可哀想だと思います。家の手伝いなど、有意義なことがあればいいですが。。。




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