サウナに生息する『ヌシ』とは?施設にヌシは必要?不要?
サウナに生息する『ヌシ』とは?
サウナに生息する『ヌシ』とは、漢字で書くと『主』、いわば、サウナに足繁く通う『常連』という意味合いで使われます。
『常連』というと、
・お店に頻繁に来てくれる
・顔が広い
といった、比較的「良い文脈」で使われることが多いですが、サウナの『ヌシ』に関してはそうでもなかったりします。
その理由は、サウナの『ヌシ』の特徴に現れています。
このように、サウナの『ヌシ』は常連ゆえに施設の利用の仕方について他の利用者にあれこれ口出ししたり、独自のルールによってまるで自分の家のように施設を利用したりと、あまり良くない文脈で使われている印象を受けます。
しかし、一概に悪いことばかりじゃないのでは?というのがぼくの意見です。
サウナの『ヌシ』は撲滅すべき存在なのか?
サウナの『ヌシ』は、その特性からあまり良くない文脈で使われることが多いですが、一概に全てが悪いというわけではないと私は思います。
例えば、
・上段は熱すぎるから下に座りなさいなどアドバイスする
というのは、サウナビギナーにとってはなかなか知り得ない情報です。
こういった情報をサウナビギナーの方にも共有してくれることで、サウナに対する一般的なハードルが下がり、サウナがさらに市民権を得ることに繋がります。
これによって良いサウナが世の中に現れることにも繋がり、それはサウナ好きにとってもメリットになるのです。
また、サウナ後の水風呂の前に汗をかけ流す『掛け水』をしない人(通称「かけず小僧」)にも、『ヌシ』は問答無用で注意します。
赤の他人に注意するというのはなかなか勇気がいることで誰もができることではありません。
こういったことを毅然とした態度で指摘してくれる『ヌシ』の存在は、サウナを誰もが気持ちよく利用できるための、ある種の『啓蒙活動をしてくれる存在』というので、サウナ好きにとってはとてもありがたいことだと思うのです。
お店側がルールをきちんと示すことはもちろん重要です。いくら張り紙をしても、いくらルールを作ってもそれを守らない人はいます。
『啓蒙活動』というのは、これはもう言い続けるしかないと思っているので、守るべき当たり前のマナーやルールを、お店、SNSで粘り強く発信するしかない。
こうしてnoteに投稿することも、啓蒙活動の一つですね。
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