需要と供給で考える恋愛【ゲスい経済学】
こんにちは、ゲスい経済学徒です。今日は中学でも習う基本的な経済学理論をつかって恋愛を考えていきます。
※ここでは異性愛者の恋愛市場についてみます。LGBTの方々は同性を自分と同じタイプ、異性を好きなタイプに置き換えて読んでくださいね。
※時間がない人へ結論
1、身の丈にあわない恋愛は最後は破綻する
2、想像以上に自分の「理想の高さ」が自分に恋人ができるかどうかを左右している
3、もっと恋愛サービス量の高い人と付き合うには、自分磨きして需要曲線のシフトをさせるしかない
1、どんな人と付き合いたいか?
気になるのは「自分がどんな人と付き合えるか?」なので、「自分と同じレベルの同性」という恋愛市場を考えてみます。
もちろん、誰でいいわけではありませんよね?
・話の面白さ
・優しい心遣い
・顔面偏差値
・スタイル などなどのいろんな条件があります。
これらを合計して「恋愛サービス量」とします。異性は恋愛サービス量をあなたに払うことで、あなたをゲットします。
もちろん、恋愛サービス量が少なくても付き合ってもいいという人(=イケメンじゃなくても優しければいい)、多くないと付き合いたくない人(=イケメンで話が面白くて浮気しなくてお金持ちじゃなきゃいや)がいます。
それを並べると下のようになります。
2、どんな人が自分を選ぶか?
けれども自分の希望だけをいうことはできません。恋愛は相手の思いと一致してはじめて成就します。
あなたと同レベルの人と付き合うときに、どれくらいの恋愛サービスをすればいいのか考えます。
・どれだけ真面目にダイエットするか
・どれだけ気の利いた手伝いをするか
・自分の高い顔面偏差値を安売りしていないか?
いろんなことを考えます。
それを並べると下のようになります。
3、あなたはどれくらいのレベルの異性と付き合える?
今まで見てきたのが、あなたに対する需要と、あなたたちの供給です。このグラフを合わせると、下のようになります。
さてさて、結論からいってしまえば、二本の直線の交点で
・あたなと同レベルの同性の中でそれくらいカップルが成立するか?
・あなたに対してどれくらいの恋愛サービス量が与えられるか?
が決定されます。
けれど、それだとなんだかつまらないので、実際にどうやって調整されていくのかを見ていきましょうか。
4、パターン1:オタサーの姫(女バージョン)
世の中の男女比は1対1ですが、オタクのサークルだと女子の比率がとても少なくなります。このようなときに、オタクのサークルのイケメンとそんなにかわいくない女子が付き合えたりします。
しかし、オタサー部員も人生経験を積んでいくと、いろんな女性と会います。結果、だんだん恋愛サービス量が下がり、カップル数はあがってくるわけです。
こうして交点へと近づいていきます。
5、パターン2:オタサーの姫(男バージョン)
さっきの逆バージョンです。同じく交点へと近づいていきます。
6、パターン3:男尊女卑(女バージョン)
男からはこきつかわれるのに、結婚率が異常に高かった時代の例です。
やがて、時がたつと女性の発言力がふえて、結婚できない男性が増加します。
同じく交点へと近づいていきます。
7、パターン4:男尊女卑(男バージョン)
さきほどの逆パターンです。同じく交点へと近づいていきます。
8、自分磨きした場合
最後に自分磨きした場合どうなるかをみてみましょう。
自分磨きすると、モテるようになります。こうして需要曲線が右にシフトします。
結果、カップル成立率が上昇し、異性からの恋愛サービス量が上昇します。
9、恋愛市場モデルの完成!
さてさて、4つのパターンでみてきましたが、これで最終的な自分の恋愛市場がどの点に落ち着くか見えてきました。
このモデルからは
・最終的な恋愛サービス量
・最終的なカップル数
が供給曲線と需要曲線の交点できまるということがわかりました。
これを実用的に書き直してみるとこうなります。
1、身の丈にあわない恋愛は最後は破綻する
2、想像以上に自分の「理想の高さ」が自分に恋人ができるかどうかを左右している
3、もっと恋愛サービス量の高い人と付き合うには、自分磨きして需要曲線のシフトをさせるしかない
ということです。
10、補論
さてさて、いろんなご批判の声が聞こえてきますが、注目すべきはこれは経済学での議論であるということです。経済学でよく言われる批判は次の通りです。
1、経済学「一物一価の仮定は正しいのか?」、今回「自分と同レベルの人が全員同じ恋愛サービス量を受け取っているべきと考えるのは妥当か?」
2、経済学「価格は本当に伸縮的なのか?」、今回「恋愛サービス量はすぐに調整されるものなのか?」
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