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宇宙旅行と宇宙船のデザインをしている話

宇宙事業のスタートアップ企業、「将来宇宙輸送システム」のクリエイティブディレクターを拝命し、ビジョンを描くことやコンセプトモデルのデザインなどを担当することになりました。


将来宇宙輸送システム株式会社

将来宇宙輸送システム(Innovative Space Careear、略称ISC)は「毎日、人や貨物が届けられる世界。そんな当たり前を宇宙でも。」をビジョンとして宇宙輸送関連の産業創出を手掛けるスタートアップです。文部科学省中小企業イノベーション創出推進事業に宇宙分野で採択されています。

今日から日本橋で展示します

今月、11月の27日〜29日に日本橋で開催される「NIHONBASHI SPACE WEEK 2023」にて将来宇宙輸送システムの現状や展望を展示しています。開発や提携で協力いただけるパートナー企業さんや宇宙輸送の実現を応援してくれる方たちとの出会いを目的としています。

宇宙旅行の先行予約、始めました

今回の展示に合わせて、将来宇宙輸送システム(以後ISCと表記)は宇宙旅行の予約受付を開始しました。正確に言うと、宇宙旅行をガチで実現するつもりなので、今から実現後の案内、実現までのアップデートやお知らせを受け取っていただける方達の募集をウェブサイトで開始しました。是非「先行予約のお知らせ」に登録お願いします!

宇宙旅行のブックレットも作りました。宇宙旅行ってどんな感じのイメージ?というのが想像して頂ける内容になっています。ちゃんと宇宙に詳しい人たちと一緒に考えたコンテンツです。ブックレットはSPACE WEEKにて配布しています。

現時点ではまだフィクションですが、AIと同様、社会実装される日が来るはずです。

宇宙旅行の航空券(をイメージしたステッカー)も配布します(初日後半から)。2040年にスマホもなければ紙チケットもないのでは….というのはご愛嬌ということで。

iPhoneの裏にピッタリなサイズにしてみました。

ブックレットや航空券、ウェブサイトや宇宙旅行のロゴデザインなども今回私が手掛けています。以前から周囲に「SF映画の小道具とか世界やメカのデザインしたい」ってアピールしてたので、楽しい。言ってみるもんだ(映画の仕事お待ちしてます)。

宇宙船とロケットのデザイン

プロダクトデザイナー、工業デザイナーとしては一度はチャレンジしたい宇宙領域のデザイン。今回、嬉しいことにロケットと宇宙往還機のコンセプトモデルをデザインする機会を頂きました。(ちなみに展示に実物はありません)

ISC SSTO CONCEPT

こちらが宇宙往還機のコンセプトモデル。人や物を運びます。SSTOという単体で宇宙空間に到達する形式の宇宙船です。燃料タンクの切り離しとかを行いません。全長約40メートル。宇宙に行ったり宇宙経由で地球の二拠点を高速で移動します。しかも何度も再利用が可能。SSTO機は燃料の重量が大半を占めるので、地球に帰ってくる時はエンジン側が重いバランスになるため、地上の飛行機に比べて翼の位置がかなり後ろにレイアウトされたデザインです。また大気を吸入して推力に変換するため、大きなエアダクトがマウントされるのも特徴です。これが実現されると海外旅行とかが宇宙経由でめちゃくちゃ早く行けます。2040年頃実用化予定。

ISC DTV1-2 CONCEPT

こちらがロケットのコンセプトモデル。2027年頃を予定している実証実験機です。こちらはSSTO機にたどり着く前の開発フェーズ、実証実験で使われるロケットのデザインです。元々あった開発コードネームがASCA、飛鳥は日本古来の地方の名前でもあり、イスカという実在する鳥が由来という説があります、なので、イスカの特徴的な「たがい違いのくちばし」をデザインモチーフとした「交差する線」、コーポレートカラーのブルー、優雅に飛び立つ様を連想させるアーチ形状を随所に散りばめて統合した外観デザインとしました。

企業の姿勢をかたちにする

今回、両機体のデザインにはISCならではの思想を表現に落とし込みたいと考えました。ISCが大切にしているのは「挑戦者魂」と企業間コラボで産業を創出する「アライアンス志向」。

挑戦者の象徴の動物、シャチをイメージしたアシンメトリーなカラーリングを施すことで、今までのロケットにはなかった一目見てわかるユニークさを演出しました。

ISC DTV1-2 CONCEPT

ISCは様々なパートナー企業とのアライアンス開発をスタイルとしています。角のある六角形が角のない円筒形に緩やかに変化していくフォルムは、「成り立ちの違う企業が徐々に一つのチームになっていく変化」をイメージしています。

高い高いエンジニアリングの壁

これらは実際にエンジニアたちと技術的なこと、現実的なことを教えていただき、ディスカッションしながら、ちゃんと実現できることを前提に考えたデザインです(攻め攻めですが)。宇宙関連のインダストリアルデザインは奥が深く、非常に学びが多くありました。しかしまだ深淵を除いただけ、あくまでもまだコンセプトモデル。まだまだ勉強が足りません。これから実現に向けて更なるブラッシュアップがされていくことでしょう。この領域はまだまだデザイナーが力になれることだらけです。

まだコンセプトモデルやビジョンデザインの段階で、始まったばかり、かつ足の長い事業ですが、継続して取り組みをPRしていく予定なので、是非応援よろしくお願いします。

航空宇宙産業以外とのコラボ

宇宙輸送の産業は様々な異業種の企業が連携しないと拡大しないでしょう。ISCはそう考えていて、様々な企業とのコラボを常に前向きに考えています。自社は航空宇宙産業じゃないけど、ISCとコラボとか協業したい!開発手伝いたい!部品供給したいっていう企業さんはISCにコンタクト取ってみてください!

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