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『AI DRIVEN AIで進化する人類の働き方』を読んで

今年の3月から ChatGPT Plus(有料版)を利用し始めて、仕事や遊びで色々試してみましたが、現時点での主な使い道は次の3点です。

1.ドキュメントのたたき台作成
2.アイディア出しの相談
3.プログラミングのコード下書き

仕事では特に、人事部との面倒なやり取りや、外部とのメール連絡などで ChatGPT はかなり役に立っており、これをもっと上手に使いこなせば、自身のメモリを使うことなく事務処理を効率的に進められる気がしました。

ジェネレーティブAI(人間の出すオーダーに答えて、テキストや画像などの生成物を作るAI)について少し学ぼうと思い、本屋に行き面白そうな本を物色してきました。

ジェネレーティブAI 関連の本はいくつかありましたが、その中でめぼしいなと感じた本を手に取り、目次だけさっと立ち読みして、『AI DRIVEN AIで進化する人類の働き方』を選びました。

本書は、仕事や株式投資で役立つスキルを得ることを目的に読みました。
個人的に有益だと感じた箇所などを note にまとめます。

まず始めに、本書の序章に次の記述がありました。

ジェネレーティブAIが真っ先に役立つ局面は、次の3点です。
① 今まで日常的に感じてきた「面倒なこと」を解消すること
② 着想の「とっかかり」を得ること
③ 「ブレスト」をして、アイデアを磨き上げること

②,③からも、やはりアイデア出しの相談は有効なようです。今に始まった話しではないですが、知識があることよりも物事を創造的に考えられることの方が圧倒的に価値があるので、壁打ち相手として ChatGPT を活用することは常に視野に入れておきたいところです。

注意が必要なのは、事実を検索する検索エンジンとして ChatGPT は使えないということ。よく ChatGPT が検索エンジンに置き換わるという話しがされていますが、ChatGPTは事実を捏造して回答を展開することも多々あるので、現時点で検索エンジンの役割は担えないと思っています。

本書には、プログラミングについて次の記述がありました。

プログラマーの仕事は、ジェネレーティブAIを使ってコードを書くこと、およびジェネレーティブAIが書いたコードを精査し、ちゃんと機能するように修正することにっていくでしょう。

自身の仕事でも、業務効率化へ向けたVBAのコードを ChatGPT に下書きさせて、自身で少し修正することでマクロを作ることができました。

今まであれば、マクロの要件をドキュメントにまとめて社内SEと打ち合わせして作成を依頼していましたが、自身で解決できる範囲を広げられました。この経験から非エンジニアがプログラミングの基礎スキルを身につけることは、ビジネスパーソンとしての価値を高める上で非常に有益なものになると感じました。

株式投資の観点からも ChatGPT を有効活用する方法はないか考えてみました。その一つの案として、IR資料の理解に使用するのはわりと便利です。

たとえば、HOYA株式会社が以下のIR資料を先日公開していたのですが、このような固い文章を、人に説明できる程度にまで理解するのはなかなか骨が折れます。

そこで ChatGPT にIR資料の解説を質問して、自身の学びを発展させるきっかけに使うのは有効だと考えます。

IR資料はいまいち理解しづらい内容も多いので、ChatGPT の力を借りて投資の学習に活用するのは便利な使い方になりそうです。

また、ChatGPT のプロンプト(応答を生成するための指令文)を作成するコツとして、本書に次の記述がありました。

ChatGPTにいい仕事をさせるには、まず「キャラ設定」をすることが有効です。AIにはもともと属性がありません。つまり何者でもないし、何者になることもできるので、こちらの目的に適ったものを生成してもらうためには、「誰」になってほしいのかを明示するのが効果的なのです。

まずは、キャラ設定や指示の具体性をプロンプトのデフォルトとして意識すべきだということを学べました。

本書を読んで、仕事や株式投資で役立ちそうに感じた内容や所管は以上となります。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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