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#135 乙女期間終了【思考整理】

【前回までのあらすじ】

2023年7月24日(月)の日記


拍子抜け

3回目のデートは、日中外出するには暑いし、部屋でいちゃいちゃしたいなと考えていたのが、突然の「健全なランチデート」の申し出に調子が狂ってしまった。

Kは酔っ払って絡んできた時とか、デートの直後とか以外ではあまりマメにLINEをくれないので、既読スルーだったり、先方から音沙汰がないとちょっと不安になってしまう。
思い切って火曜日のデートの事は、私から伝えてみるかな?

「25日のデートのこと。Kがサムギョプサル食べたいのかな?と思って本心が言えなかったのだけど。健全なランチデートじゃなくて、本当は私の家に来てもらいたいと思ってた🥺好きが爆発しそう…」

これに対して、ロマンチストな乙女座のひなたぼっことしては、甘い言葉を言ってほしかったのだけど…KからのLINEはこうだった。
「おぉーー、いいの???」
プラス、びっくりして驚いた顔の犬のスタンプ。

あれ?なんかちょっと拍子抜け💦どんな言葉が正解かわからないけど、せめて「僕も大好きだよ!」のひと言が欲しかったかも。まぁ考えてみたら散々好きだ好きだと言われてきたんだけどさー。
それに、「(エッチしても)いいの?」って、よっぽど私がお預けさせてた感じだよね。まだ2回しかデートしてないんだけど。でも、いつかはそうなりたいと思っていたので、もちろんいいに決まってるじゃん!!

「いいよー😄」と返信できるほどの軽いノリではなく、私としては並々ならぬ決意のもと、先程のLINEを送ったので
「Kとひとつになりたいし、イチャイチャしたい🥰」
と書いてみた。これに対しても、どんな返事を期待していたのかはわからないけど、もっとこぉ〜、私に寄せて「僕もひなたぼっこさんとひとつになりたいよ☺️」みたいな言葉が良かったのかなあー?それとももっと喜んでほしかったのかも?実際の返事はこうだ。

「いいねー。そうしよー。」
プラス、犬だか猫だかの動物がむぎゅっとしているスタンプ。
なんか…軽っ!!

まぁ…そんなもんか。
ここで横浜タワマン住みのHなら、もっと気の利いた甘い言葉を言えたんだと思うけど。そんなことをKに求めても仕方がない。
そもそも、いろいろと体に支障が出てきているこの年齢での3年ぶりのセックスに、若い頃とは違う女性ならではの不安を抱えていることなんて、男にはそんなに伝わらないからね。
しかも、定期的に性病検査をしているというKは、裏を返せば定期的にセックスをする相手がいるということで…。風俗は行かないと言っていたから、一体誰とどうやって知り合って???その辺は気になるところだが、寝盗られ癖ではなく本気で妬きもちやきの私は、聞いたらめちゃくちゃ妬くだろうからそこは聞かないでおく。

セックスに対して(私とは温度差の違う)軽〜い返信にちょっとボルテージがまた下がってきちゃった。
やばいやばいやばい
せっかくときめきプラトニックラブを楽しんでたのに。好きな人に服従するM子から、徐々にいつものS子のひなたぼっこに戻ってきたかも?好きな人の前では、めちゃくちゃデレデレのかわいい女でいたかったんだけどなぁー。恋に恋する乙女期間は早くも終了か〜?

刺激がないと飽きちゃう

それにもしかしたらこの人、意外と普通かもしれない。いろんなエッチをしたいっていう以外は、わりと常識的だったり、刺激がない普通の退屈な人だったら、私の方から気持ちが冷めてしまいそうで怖いなぁ。
年上好きな男性は、意外と女性に従順かもしれないし。
過去のネットで調べたデータだと、甘えるのが好きと書いてあったけど…何しろ年上好きの男と付き合ったことないから、どうなるかよくわからないわ。

彼氏史上最大に刺激がある男、アキヒコといえば・・・
デートのたびに刺激ばっかりだったけど、とにかく野生の少年がそのまま大人になった人だからエピソードが盛りだくさんある。
ある年の夏、山梨県のひなびた温泉宿に泊まった時。
山から自然の水がザーザー流れていると、大喜びで気持ちいいー!!と言いながらジャバジャバ水を浴び…。その宿の近くに、大量に蛍が飛んでいると、夜に1人で懐中電灯を持って無心に蛍と遊びまくり、部屋に何匹か連れてくる。彼はこの宿をたいそう気に入り、また行きたいと言っていたなぁ。とにかく自然と触れ合うのが大好きな男、それがアキヒコ。

別の旅行のペンションでは、家族連れで泊まりに来ていた女の子たちにおじちゃんおじちゃんととても慕われて、いっしょに遊んでいたっけ。
とにかくどこに行っても子供からは絶大な人気で、知らない子供たちがアキヒコに吸い寄せられてくる。

日本庭園に蓮を見に行った時は、たまたまそこで亀が産卵していて、
のろのろ歩いている亀の甲羅をサンダルバキの足で(もちろん力を入れず)軽く踏んづけてみたり。その様子を、目をキラキラさせて好奇心いっぱいで見ていた小さな男の子がいたのだが、近くにいた母親が(真似しちゃいけません!)的な感じで、手を引いてそそくさとアキヒコから離れていったっけ。

とにかく、動物と子供たちからは、絶大なる人気を誇っていた人だ。彼自身も、赤ちゃんや大きな犬が大好きで、知らない人でも結構話しかけてみたり。いろんなことに純粋で、子供のように夢中になって楽しめるアキヒコが、一緒に遊びに行った時はすごく面白かったなぁー。

そうかと思えば、アキヒコがアリを踏んづけそうになったときに、私がアリ🐜がいるから踏まないように気をつけて!と言うと、わざと踏んづけてみたり。アリの巣に砂を入れて埋めてみたり…。とにかくあまのじゃくだし、やること成すことなんだか子供がいたずらしてるみたいで。

いたずらと言えば、彼の子供の頃のエピソードで、よく落とし穴を作っては、それにはまって子供が落ちるところを団地の上から眺めていたそうだ。グループ組んで陰湿ないじめとかではなく、単独でただいたずらしている感じだけど…。この人の母親は、おそらくいろんな人の家に頭を下げて謝ってばかりで、さぞかし大変だろうなと想像した。

協調性がなくて、何をしでかすかわからないADHD傾向の人だから、死にかけたエピソードもたくさん聞いた。小学校の頃の山登りの遠足で、1人だけ山道をもうダッシュしたら、勢いが止まらず下のほうに転げ落ちていって、他の生徒たちが上から真っ青な顔をして見下ろしていたとか。スキーをしているときに穴の中に埋まってしまった話や、海で遠くまで泳いでいって死にかけた話…。とにかく昔から無茶ばっかりする彼は、大人になってもそういうことはよくあって、酒を飲んで海で潜水とかしている時は結構心配で仕方なかった。

過激なエピソードもたくさんある。危険な追い越しやトロトロしている車に対して、アキヒコが窓から手を出して自分の車のドアをバンバン叩き前の車を挑発する。前に乗ってる車のドライバーも怒って、アキヒコに対して車を降りてこっちに出て来いと言ってくる。そして、アキヒコが車を降りて立ち上がると、身長184センチ、体重80キロ位のガタイのいい男なので、向こうはすごすごと引き下がるそうだ。
こんな話はいくつかあったが、なぜだかこれまで警察沙汰になったことも、喧嘩したことも一度もないらしい。喧嘩を売られたことがそもそもない。

彼の故郷北海道の実家に帰った時は、母親が甘やかして飼っている小型犬に対しての虐待的なエピソードを聞いた。彼が座ろうとしたソファーの真ん中にどーんと座っている犬を、鞠のようにポーンと蹴飛ばした。犬はあまりの衝撃に失禁。母親が慌てて犬を別の場所に移動させた。それ以後、小型犬はアキヒコに対しては逆らわなくなった。絶対的な服従関係を体で覚えさせるのがアキヒコだ。ひとり娘も同様に、言うことを聞かなければ体罰で育ててきた。でも自分に服従するものはちゃんと愛情を持って可愛がる。

こうやって文字で書くと、なんだか普通じゃないすごい人みたいだけど、まー、普通じゃなかったな笑。でも何が楽しかったかって、やっぱり表現力が豊かなんだろうな。おいしいものを食べると「おいしい」と心のそこから表現でき、アウトドアで遊びに行くと心のそこから楽しみ、感受性は豊かだけど表現力が乏しい私からしたら、なんだか横にいて彼を見ているととても面白かった。

でも、それはADHDの特性というより双極性の躁状態で、楽しい場面ではテンションが上がって面白いのだが、怒りの場面ではとばっちりを食ってとんでもないことになる。それさえなければ、全然問題なかったんだけどなぁー。アキヒコを上回る楽しくて刺激的な人は、おそらくこの先出会うことはないだろうから、彼を基準に比較しても仕方のないことだけど…。
私は好きになった相手の色に染まりやすいから、Kが恋人になるのだったら、趣味とか好みとか、その人の傾向に寄っていくのだろうな。

凝り性、ハマり症、依存症

ASD やADHDの特性の1つに「過集中」があるが、フォトグラファーKとLINEやデートでの話を聞く限り、彼も相当依存傾向や過集中がある人だなと感じた。
仕事で集中力が高いのはすばらしいと思うけど、何か1つのことにはまったり、依存したり、やりすぎるのは健康面で色々と支障が出てくる。
Kの場合はかなりそれが際立っているので心配だ。

既にコーヒーの飲み過ぎで脳神経の病気になってしまったようで、それが原因で、たまに偏頭痛が起こったりするそうだ。1回目のデートでのあのビールの飲み方も、ちょっと普通じゃないなと思った。出会った当時は大酒のみだったアキヒコに飲みすぎだと言うと怒られたので、そういうことはいちいち言わないようにしているけど…。

トレーニングに関してもそうだ。マッチングアプリのプロフ画像の頃よりだいぶガタイが大きくなってしまったのは、自重トレーニングのしすぎみたいだ。腕立て伏せとスクワットだけをやっていたようだが、あんなにアメフト選手なみに胸板が厚くなるって、相当でしょ?
今は体を絞るためにジョギングをしているようだが、それもどの程度やってるのか分かんないけど、ちょっと心配。

先日、焼肉デートをしたばっかりなのに、次のランチデートの場所を「サムギョプサルもいいなぁ」と言ってきたのも、おそらく焼肉にスイッチが入ったのだと思った。普通はそんなに続けて食べたいものではないと思うけど…。そこが凝り性というか、1つのものにはまっていくのかもしれない。そう考えると、Kが常々言っている「自分は付き合った女性といろんなエッチを楽しみたい」は合点がいく。その人1人に徹底的にはまりたいんだなぁー。それはそれで浮気の心配はないから安心なのだけど。

なんとなく、インスピレーションと雰囲気で興味を持ってしまった相手だが、案外平凡でつまんない人だったら…どうしよう。ちょっとだけ熱が冷めて冷静な頭になってきたので、少なくとも明日からは、そんなに遠慮せずに言えるようになると思うんだけど。
女心ってほんとに…よくわかんないね。揺れてばっかり。

あと、11時間・・・

そうは言っても夕方、KにLINEで、家の近くの駐車場の場所や、団地の場所などを送信してやりとりしていると、だんだん明日のことが現実味を帯びてきた。時間は予定通り11時前後でいいよと伝えると、
「10時半に行くよー」
はえっ!!暑くて寝苦しいからなかなか寝付けず、今朝なんか9時過ぎにようやく起き上がったのだが…。明日は早々寝坊していられない。

こうなってくるとまたいろいろ妄想が始まる。
映画のワンシーンみたいに、玄関のドアを閉めたら、そのまま勢いあまってハグしてキスしてベッドになだれ込む、…的なことも考えるが、やはりきちんと石鹸で手を洗ってほしいので、まずは洗面所に誘導する。とりあえずその前にシャワーを勧めてみるけど。

何がしたいかって…そりゃーいろいろあるけどさぁー。前々から念願のバックハグとか、普通のハグとか、今度は感情のこもったキスとか。本当はこういったステップをじっくりと踏みたかったんだけど、何しろ外は暑いしで、いちゃいちゃする場所がないからねー。

眼鏡を外した顔も1度も見てないので、間近でじっくりKの顔を見ることもできるし、いやらしい唇にも直接手で触れることができるし、この暑い中肌を重ねるのもちょっと抵抗あるけど、やっぱり3年ぶりに素肌を重ねてみたい。そしてベッドに横たわって、いろいろお話がしたいなぁ。ベッドの上で彼氏の昔話とかを聞くのが私の1番好きな時間。一緒にシャワーも浴びたいし、添い寝もしてみたい。
あれもしたい、これもしたいで、なんだかワクワクしちゃう。
何しろ21年ぶりだから、このシチュエーションは。

恋活していた時は、今までさんざん期待しては裏切られるパターンが多かったけど、明日は大丈夫だよね?ちゃんと実現できるのかな。

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