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謝意と祖父と骨壷と

初めてまだ半年と経ちませんが、目に留め読んで頂き、更にスキをして頂きまして本当にありがとうございます。

皆様のおかげで頑張れております。
可能な限りは皆様のnoteも読ませて頂いておりますが、もし、これでも読みな!と言う物がありましたら、是非とも一言コメント頂けますと幸いです。

まだまだ未熟な部分もありますが、これからも精進していきますので、ぜひよしなにお願いします



さて話は代わり……
つい先月の祖父が亡くなり数日前に49日の法要と納骨を済ませました。病気や怪我がありつつも95歳という高齢での大往生だったのですが、火葬から納骨までのプチエピソードがあったのでお話をば。


葬式前に父が陶器で骨壷を作っており、祖父はお焚き上げ後にそれに入っておりまして、仏間に安置されておりました。
これがまぁ中々に立派な物でして、ちょっとやそっとでは動くはずもない代物だと思うのですが……

ある日、 母が仏間の掃除に向かうと

ほんの少しだけ蓋が空いて白い骨が見えている訳です。これに母は驚き全身に鳥肌。恐る恐る蓋を閉め、帰ってきた父にすぐさま報告しました。
するとなんと父も父で夜中に陶器の擦れる音を聞いたと言うのです。

その数日後、親戚がお参りに来たのですが、母が出迎え世間話をし、さあ参ろうかと仏間へ入るとまたしても蓋が少し空いているのです。

お茶目だった祖父が驚かしに来たか話をしたかったか…



と、長くする話でもないのでここでネタばらしといきますが、祖父には70年近く連れ添った祖母がおりまして、そちらはまだまだシャキシャキと元気にしておるのですが、どうやら犯人はその祖母のようでした。昼間か夜か骨壷を開けては中を確認していたと言うのです。理由を聴くと

「ちゃんとまだそこにいるか確かめたかった」
「私が死んだ時に一緒に入れる隙間があるか見ていた 」

なんという夫婦の愛かと胸が熱くなりました。
あの人には私が居てやらないと、という気持ちは祖父が生きていた間も本人のみならず周りにも伝わっておりましたから、改めて夫婦の仲睦まじさが感じられました。

タネが分かった後は家族の中でのほっこり笑い話に。


夫婦、家族とはかくあるべきかと考えさせられる一件でした。

(まぁもし祖母から聴いていなければそれこそ心霊的なあれかとなっていた訳ですから、心霊の大半が見間違いや思い込みなのは頷けますね。と蛇足ではありますが一言付け加えておきます🙇‍♂️)

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