吐息

久々に走った。しかも朝に。こんな気持ちいいことがあったのか。これも知っていたはずなのに忘れていた。いや、朝に走ったのはほんの数回だった。
これをよく覚えておこう。
書くのは原稿用紙に鉛筆および万年筆、手書きが気持ちいい、楽しい。タイピングは業務だ。なるべく早く書き、癖を消せもする。
しかし、自分の文章は、書く行為それ自体を楽しむのだから肉筆が好ましい。
走ると手書き。この2つで僕は僕らしくいられる。むしろこれを朝にしていればどうにでもなるのではないか。一番大切な時間だ。
これらがあるから、明日の朝、また起きるのが楽しみになる。

木々の騒めき 瑞々しい緑
陽を浴びる川 飛び立つ鳥
ここには
世界を美しいと思い出す
十分な吐息がある

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