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【理由なんていらない】3回生 井上大河リリアン

こんにちは、今回noteを担当する、フランス語学科3回生の井上大河リリアンです。
今回は何について書こうか迷った結果、「なぜ僕が大学でサッカーを続けているのか」を軸に話を進めたいと思います。最後まで読んでいただけると幸いです。
 
まず率直に言うと、12年間サッカーを続けている理由は僕自身にも分かりません。明確な目標も目的もなく、ただなんとなく続けてきたというのが正直なところです。
サッカーの熱狂的なファンであるフランス人の父の影響で、小学1年生の時にサッカーを始めました。サッカーを始めた頃は、ボールを追いかけている自分が誇らしく思っていたことを覚えています。小学生の頃は、週2回程度の練習だったので、仲間と上達することがただ楽しかったということだけが記憶に残っています。

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中学では、迷いなくサッカー部へ入部し、今でも信頼できる仲間と出会い、試合に勝つことの面白さに目覚め、楽しかった反面、厳しい顧問の先生の指導に嫌気がさし何度もやめたいという気持ちになりました。しかし、実際はやめるという選択肢はありませんでした。と同時に、高校でも続けるという意志もありませんでした。中3の夏季大会で準々決勝敗退をしたときも、仲間達が号泣する横で涙が一滴も出ずに、ただぼんやりとしていました。実は僕自身は覚えていないのですが、夏季大会前に母には「高校ではサッカーは続けない」ときっぱり言っていたらしいのですが、夏休みが終わる頃に、なぜか「やり残したことがあるから高校でもサッカーを続ける」と言ったらしいです。本当に全く覚えていないのですが、この一言で高校でも続けることになりました。
 
高校時代の僕は、熱心に指導する顧問の先生から見たら、最も嫌なタイプの部員だったのではないでしょうか。これと言ってサッカーが好きなわけでもなく、石にかじりついてでもレギュラーを取りに行くという熱意もなく、練習や試合はただ自分が楽しければ良いと考えていました。当然顧問に嫌われていたでしょう。さらには、高3の5月のインターハイ直前にやめてしまうという全く中途半端な幕切れを迎えました。
 
そして、大学入学当初は、ゆるくフットサルでも楽しもうという気持ちしかありませんでした。しかし、そんな僕が不意にサッカーをしたいという衝動に駆られ、気づいたら入部を決めていたのが外大サッカー部でした。それは紛れもなく自分の決断によるものでした。さらに、今は「大学でサッカーをしています」と胸を張って言えるぐらいの気持ちで活動しています。特別な理由や目的があるわけでもないのに。

 
これはサッカーだけではないはずです。人生の様々なことに当てはまるのではないでしょうか。なぜ大学で学ぶのか、なぜ人は働くのか、自分の存在する意義は何なのか。もちろん、まず理由や動機があって、行動を起こし、選択をする場合もあるでしょう。しかし、もっともらしい理由をつけて、表面的に安心したり、納得したりするよりも、理由はわからずとも、今取り組んでいるその瞬間を味わうことが実は1番大事なことではないのでしょうか。やる理由、生きる理由を探すよりも、ただ目の前のことを夢中で追いかけることで十分だと僕は思います。
 
最後まで読んで下さりありがとうございました。
これからも、京都外国語大学サッカー部の応援をよろしくお願いします。

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・井上大河リリアン (いのうえ たいが りりあん)
・出身: 京都府
・学部: 外国語学部フランス語学科
・経歴: 桂高校

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