梅仕事にアグリーです
梅雨です。梅の季節です。
梅干し、梅酒や梅シロップをいそいそと仕込んでいらっしゃる方も多いのではないでしょうか?
私は長い間梅干しは買う派だったのですが、昨今の価格高騰にとうとう負けてしまい去年から自作するようになった新参者です。どうぞよろしくお願いします。
『梅仕事』と検索するとサジェストに気持ち悪いと出て来た という内容の投稿で梅仕事大好きな方々の怒りの声をちょいちょい見かけまして、どちらの気持ちも分からんでもない私としてはちょっと…いやかなり気になったので投稿しました。
*投稿したSNSがThreadsでどなたでも見られる訳ではないのでリンクは控えます。
沢山の方々からお叱りを受けるのではないかとかなりビクビクしておりましたが、沢山の良識ある方々から貴重なコメントを頂きました。おかげさまで私の中で考えが深まったし誤解も解けたし何より興味深かったので、ここにまとめとともに個人的な感想を残しておこうと思います。
上記投稿通り、私は『梅仕事』という言葉は最近作られた造語のように感じていました。
しかし、お寄せ頂いた情報により
2000年代初頭、雑誌『きょうの料理』にて辰巳芳子さんの記事
2006年〜2018年 漫画『海町Diary』
2013年 朝ドラ『ごちそうさん』
1987年 松本紘斉さんの著書『梅料理・梅仕事』
で『梅仕事』が使われている事が分かりました。
また、広島県、山口県には食材の下処理の意味で使われる『仕事(しごorしごぉ)』という方言があるそうです。梅を漬ける一連の作業を梅の仕事『梅仕事』に繋がりそうです。
しかも、調べると『梅料理・梅仕事』の著者松本紘斉さんは岡山県出身。これは書籍を通して中国地方の方言から全国区へ広がったのかも?とワクワクしておりましたら、関東の方から『ひいばあちゃんも普通に梅仕事って言ってた』とコメントが。
梅仕事造語説、方言から全国に広がった説潰れました(笑)
『梅仕事』と言う言葉は昔から梅干しを漬けていた人達の間では使われていたようです。
多くの人へ広がらなかったのは当事者同志の会話や、書籍を買うなど能動的な行動をしないと縁がない言葉だったからではないかと思われます。
それがインターネットの普及とSNSの影響によって多くの人の目に触れる機会が増えたせいで造語だと勘違いしてしまう人(すなわち私)が出てしまったのでしょう。
これで『梅仕事』という言葉は造語でないと分かりました。いつからそんな言葉出て来たの?と訝しっていた人(すなわち私)は考えを改めるのですが、
この『なんかモヤモヤする気持ち』はなんなんだろう?これって『梅仕事』だけじゃなくて他のところでも見かけるような…何かと構造が似てる気がする。
気になって梅仕事にまつわるインターネット掲示板などを眺めていましたらあるワードに惹きつけられました。
『意識高い系』
あー!それだ!
あれと一緒だ!
ビジネス用語!!
中で使ってる人にとっては全くなんでもない言葉が外から見るとわざわざ横文字で言わなくても良くない?って感じちゃうやつ。
どっちが悪いとかそういうのじゃなくて
ある界隈だけで使われる見慣れない聞きなれない言葉は外から見ると謎アピールに見え、中の人からすると心の底から「何言ってんだ?」になる。
これじゃないでしょうか?
あと、ちょっとだけ意地悪を言うと、にわか者がさも昔から知ってましたみたいな風を装って界隈の中の言葉を使うとそこら辺の鼻が効く人たちに『ん?』と嗅ぎつけられます(笑)
鼻が効く人…分からない善良な人には全く分かりませんが分かる意地悪な人にはすごく分かります。鼻が効くんです。
でも誰しも新参者だった時期はあるので目くじら立てずに寛容な態度で見守るのが世界の平和に繋がると思いますのでにこにこ笑顔でスルーが一番。
梅仕事に関するあれこれについて腑に落ちたのは私だけかもしれませんが、あるあるだなぁと妙にスッキリしたし、考えたり色々教えてもらえたりしたのがとっても面白かったです。
私のレポートは以上です。
コメント下さいましたみなさん本当にありがとうございました!!
SNS良い人多いよ!