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【A-2】勇者さまっ!出番です!

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これは、選択肢によって展開が変わる
「なんちゃってゲームブック風物語」の一部です

▶ぼうけんをさいしょからはじめるばあい
https://note.com/kudotomomi/n/n9a641f1d1573
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【イカヅチりゅうのつるぎ】をかった

勇者は【イカズチ竜の剣】を買った。

店主
「よっ!まいどあり!」

【イカズチ竜の剣】を手に持った勇者。とても大きく長い剣なのだが驚くほど軽い。だが刃は固く、切っ先にちょっと触れるだけでも皮膚が切れてしまいそうな…殺気とでもいうのか…これが竜のうろこで作った武器の特性なのだろう。勇者は嬉しそうに剣を見つめた。

店主
「どうです?大丈夫そうですか?」

勇者
「ああ。こいつはいいなぁ。今まで装備したどの剣よりも俺の手になじむぜ。俺のために作られたんじゃないか、そんな感じさ」

店主
「気に入っていただいて何よりです。勇者様、どうかご無事で帰ってきてくださいねぇ」

勇者
「わかっている。楽しみに待っててくれ」

店主
「ところで、勇者様…今日にはこの街を発つんですかい?」

勇者
「そうだな…馬車の手配はすんでいるし、仕事の依頼主がいるエーデルムートへ向かわなければな…エーデルムートまでは2~3日かかるだろうか?」

店主
「そうですねぇ…結構道も険しいですし、3日はかかるとふんだ方が。食料も、黒パンとかチーズとか干し肉や、日持ちするものをちょっと多めにもってたほうがいいなぁ」

勇者
「ありがとう、参考になるぜ」

店主
「あ、この街からまっすぐエーデルムートの方向に向かうと、湖があるんですよ。でっけえのが。その湖のほとりに小さな村があって…そこはわたしのふるさとなんですが…年の離れた妹が宿をやっておりますんで、もしよかったら立ち寄ってください。このショップカードに、わたしのサインとサービスするよう書いておきますんで、これを妹に見せてください」

勇者
「ありがとう。よらせてもらうよ。世話になったな。」

店主
「お気をつけて」

そうして、最強の防具・最強の武器を手にした勇者は、いよいよ旅立つのであった…

(そして旅立ちへ…に続く)

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