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ひとりでいることも、みんなでいることも選べる居場所を目指して

夜間帯の居場所、「夜のユースセンター」は賑やかさを求める若者もいれば、みんなの騒がしさを楽しむように、ひとりゲームをしたり、ぼーっと周囲を眺めている若者もいます。

就労支援や学習支援のような目的性を持たず、成果目標も立てない居場所事業では、何かをやることも肯定されますが、何もやらないことも肯定できる空間のバランスを大切にしています。

ただ、自宅や自室にひとりでいる選択肢のほかに、みんなのなかでひとりでいる選択肢を持つことで、少しでも「今日はどこで何をするのか」を選べるようになればよいなと思っています。

いまはネットを通じて誰かとつながり、話しながらゲームをすることもできます。それはすごく重要なことであり、一方で、ときには身体性をともなって誰かとゲームをする。それはそれでまんざらでもないことかもしれません。



家にいられない状況、家から離れたい心境になったとき、自宅以外の場所に出ることは、お金がかかったり、ときには無用なリスクを抱えてしまいかねません。

ある10代の子は、繁華街でも夜ユースでも、家でなければどっちでもいいと話してくれました。その上で、夜ユースの方が相対的にマシと思ってくれているようでした。

居場所を始めることはそれほど難しいことではありませんが、居場所を開け続けることは、始めるよりは考えないといけないことが増えます。

職員と話をしていると、夜の時間帯だから出会える若者がおり、無目的だからつながりやすい子どもがいると言います。ゆっくりと流れる時間のなかで、信頼関係ができてくると、初めて現状について話をしてくれることもあります。

僕は階段に座って、たまたまそこに来る利用者と話をしますが、顔見知りになると、子どもたちからいろいろ話してくれることに出会います。

それはたあいのない今日起こったこともあれば、明日を生きることも危ういのではないかと思うような内容もあります。目的性がないからこそ、そういう展開もあるのかなと思ってます。

何もなくても来れる場所であり、何かあればこの場所での出会いが何らかの役に立つきっかけとなる夜ユースでありたいと思います。

夜のユースセンター、2024年度運営費をふるさと納税を通じた寄付で募っています。

12月31日まで、残り5日。148名から2,864,500円の寄附をいただいています。目標金額への達成率は95.4%、目標まで135,500円です。

若者や子どもたちのために活動する職員たちが、彼ら、彼女らのために100%頑張れる応援、よろしくお願いいたします。


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