【4月編】漫画家9℃の月推しマンガ3選2023
こんにちは、漫画家の9℃です。
こちらは
マンガ好きの漫画家が、先月発売新刊の中からおすすめタイトルを紹介する
という記事になります。
先月は記事をお休みしてしまい、楽しみにされていた方がいたらすみません!
3月刊の新作をご紹介することができず残念ですが、よかったら皆さんからも「これが面白かったよ!」など教えていただけたらうれしいです。
今回は4月発売新刊の中から、3作品選出させていただきました。
※
以下、作品タイトル(巻数)・著者・レーベル(出版社)・あらすじ・オススメポイント、という感じで紹介していきます。
電子書籍ストアBookLive!のリンクを貼っていますが、「書影がすぐ見れる」「登録なしでブラウザ試し読みができる」「私が普段使いしている」という理由です。
BookLiveに扱いのない作品については、公式サイトを載せています。
それでは紹介させていただきます!
『仏恥義理ステッチ(1)』 著・あおいましろう
…コミックDAYS(講談社)
不良の溜まり場となっている高校に通い、更にその見た目とぶっきらぼうな口調からスケバンと誤解される女子高生・真希。
しかし彼女が愛してやまないもの…それは”刺繍”。
好きなことを好きなだけやれる今と未来を目指して、真希はこの不良校を強く生き抜く!
硬派でクラシックなヤンキー漫画のような世界観と話のテンポ運びでありながら、古臭さを全く感じさせないハイブリッドな作風が癖になります。
基本はヤンキーものっぽさをコメディとしてなぞりつつ、趣味や他人に向き合う誠実な姿勢とその言語化が丁寧かつ爽快で、気持ちよく読み進められます。
刺繍の描写も繊細で美しく、自分でも何かやってみたいな…と思えるような「のめりこむこと」へのわくわく感満載です。
『メリー・ウィッチーズ・ライフ ~ベルルバジルの3人の未亡人~』 著・メノタ
…PASH!コミックス(主婦と生活社)
外界から離れた魔女の里を抜け出し、出会った人間の男性と恋に落ち幸せな夫婦生活を過ごすも、事故により未亡人となってしまった魔女・ゾーイ。
彼女に寄り添ったのは、偶然にも同じく夫を亡くした”人ではない者”たち。
手を取り合い、時に明るく賑やかに過ごしながら、ある目的のために魔法の修行をし始める彼女たち。
しかし彼らの住む村と住民、魔女と人間には何やら秘密があるようで…。
優しく軽やかなメルヘンセカンドライフものと思って読み始めたのですが、その側面も楽しめつつ、登場人物たちの背景や思惑への引き込みが強く、ピリッとした仄暗さがちょうどよく刺激になります。
主人公たちそれぞれキャラが立っていてかわいらしく、応援し成長と結末を見届けたくなる魅力を持っています。
『まめで四角でやわらかで(上)』 著…ウルバノヴィチ香苗
…トーチ(リイド社)
支え合って、分かち合って、喜び合って。
江戸の町の中、日々を生きるひとびとの姿をありのままに、そして優しく描いた連作短編集。
当時のあたたかさと涼やかさが滲み出るような豊かな表現が、経験したことはないはずの江戸での暮らしに不思議と懐かしさを覚えさせてくれます。
食生活や商売、お祭りなど、現代への連なりも確かに感じられる描写は、決して昔は良かったと思わせるだけでなく、今を忙しく生きている私たちにも元気を与えてくれるような気がします。
今回の紹介は以上になります。
雑談になりますが…本屋さん、行ってますか?
こういうオススメ漫画記事を読んでくださる方は(電子派の方もいるでしょうけど)読書好きかなと思うので、どんなところによく足を運んでいるのか気になります。
住んでいる地域で一番大きい本屋さんだとか、「本買いデー」を決めて書店の多い街で数件はしごしたりとか…会員ポイント貯めてるからどこに行っても○○書店の店舗に…なんてこともありそう。
本屋さんによって並べ方に個性が出るので、あちこち入ってみると新しい出会いを楽しめるのも醍醐味ですよね。
ちなみに私は最近Youtubeで有隣堂さんのやっているチャンネルの動画を見るのがブームで、その流れで有隣堂さんブームも来ています。なんだか行きやすい場所にいつもあるんです(全国展開じゃないと最近になって知りました)
面白い本屋さんや漫画が充実した本屋さん情報、いつでもお待ちしています。
それでは、今月も楽しいマンガ生活を!
9℃
ありがとうございます!これからも頑張ります。