カウンセリングの効果は何によるのだろう

この最近、カウンセリングの効果が何によるものなのかと言うことを考えることが多いです。

臨床的な体感として挙げられるのは、何か憑き物が落ちるような、感情体験がカウンセリングの中で、得られた時です。この感覚は、自分自身の個人分析や教育分析にも当てはまります。

1人で歩きながら考えたときに、そういった感覚が得られることもありますが、何と言うのか、時間がかかる印象を受けます。孤独な作業で、伴走者や理解者がいないこの作業は、向き不向きがあります。

ポリヴェーガル理論では、どうやら社会的交流が感情体験や神経系の安定、カタルシスに寄与すると言うことが示唆されているようです。この感じは、カウンセリングの感覚とも、一致するような印象を受けます。

感情体験が神経レベルでうまく処理されていない最たる例は、おそらくトラウマ体験でしょう。侵入的な再体験、過覚醒、それに伴う回避行動など。身体レベルで感情体験が固定化されてしまっている。

おそらくカウンセリングのターゲットの大元は、そこにあるのかと思いますが、その傷を守るような形で、生き物は様々な対処方略を編み出します。

それをどう捉えるかが、おそらく心理療法の各流派の違いということなのだと思います。また扱い方というのも、多分スタンスや思想のようなものがそこには込められている。

続きはまた今度考えてみたいと思います。

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