新作ゲーム『BON BON』ができるまで②デザイン編
こんにちは。 #スーパーひげクラブ の元山です🥸
前回のBON BONができるまでゲーム編に続き、今回はBON BONのデザインやアートワークについてどのように考え制作していったのかをご紹介します。
初期のデザイン案
実を言うと、BON BONはゲームのプロトタイプの段階から今のようなイメージに近いものでした。ですが、それから大幅に変えたあと今のカタチに戻ってきたという経緯があります。
元々のゲームのコンセプトとしては、モンスターが似たもの同士のモンスターをスカウトしあうというものでした(仮名はモンスター・スカウトでした)。
そのため、とある特徴をもつモンスターの最もシンプルな案として、色とカタチが違う単純な見た目のプロトタイプを作って試していました。
そこからゲーム部分の調整などが検証できたところで、本格的にモンスターの図案やストーリーを決めるという段階でゲームタイトルを「スカウトデビル」に決め、よりデビルっぽいモチーフとして作成していきました。
ある程度イメージができあがっていく中で、イメージに対する意見なども聞いていました。その中で「イメージが暗い」「子供っぽい」といった印象の意見をもらっていました。
悪魔をモチーフにしていたので暗い雰囲気というのは意図して作っていたものでしたが、一方でイメージから好き嫌いが分かれやすくなってしまっているかなとも思っていました。
ゲームシステム自体はプリミティブで汎用的な感じで作っていたので、そこでもっと老若男女遊んでもらえるようなモチーフが良いのではないかと。
そこで初期案にかなり近いカタチのお菓子をモチーフにした案に再度変更することになります。
BON BONのデザイン
ボンボンというのは飴やチョコレートでコーティングされた一口サイズのお菓子です。ボンボンチョコレートやウィスキーボンボンなどが日本ではよく知られていますね。
ゲームストーリーもボンボンチョコレートを取り合うという内容に変え、モチーフをシンプルにした分、アイコンになるようなキャラクターもさらに加えようとなりました。
元々、一発逆転のスペシャルカードとしてお菓子を2倍にするカードを用意していたのですが、せっかくのスペシャルカードなのに絵柄は同じものを使用していました。
そこでお菓子を作るパティシエをスペシャルカードのモチーフにし、パティシエはお菓子を作ってくれるので2倍になるというストーリーも加えました。
ちなみにこのパティシエは、パティスリーBON BONのオーナーシェフで色とりどりのボンボンチョコレートを作っている「Bonnaire Bond(ボネール・ボンド)」さん。通称「Mr.BONBON(ミスターボンボン)」さんです。
ボンボンさんはパティスリー・ボンボンのオーナーシェフで、お客さんがこのゲームで楽しむのを笑顔で見守り、時にはお菓子を作って手助けしてくれる存在です。
パッケージとカードのデザイン
カードはボンボンの色が引き立つように黒をベースにすると決めていました。これは高級洋菓子店というところからも、ファンシーでかわいいイメージというよりはシックでキレイというイメージにするためです。
カードの要素のデザインにはいろいろと気を使いました。
まず色についてですが、各色は模様とセットになっています。青なら水玉模様、赤はストライプ、黄色は波模様といった感じです。これは色弱の方など色の識別が難しい方にも判別しやすくするためです。
それから数字の下にも小さく色とカタチがわかるイメージを置いています。これは手札としてカードを重ねて持ったときに、真ん中のモチーフは隠れてしまいます。その場合にも数字とともに色とカタチをパッと確認できるようにするためにこのようなデザインにしています。
パッケージはかなりシンプルにしています。これも高級洋菓子店のパッケージをモチーフにしていることからそうしています。
それから遊んでいない時にも部屋の中に馴染むように、変に子供っぽくカラフルなイメージにしていません。売るための広告としてのデザインではなく、大人の部屋にあってもおかしくない恥ずかしくないデザインを目指した結果です。
「黄色にひげ」が目印
紆余曲折もありつつ今のデザインになったBON BONですが、お茶休憩やおやつの時間にサクッと楽しめるゲームを目指しました。
ぜひぜひ気軽に楽しんでいただければと思います。
スーパーひげクラブはゲームマーケット2023春の日曜(ス55)に出展します。
もうひとつの新作ゲーム「シンキング ランキング」も合わせて販売予定ですのでぜひご覧ください。
スーパーひげクラブは「黄色にひげ」が目印です。
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