見出し画像

2010〜2020年の大ニュースを沖縄の10代はどう見ていたか?

最近ライターの仕事やら何やらが忙しくなり、めっきりnoteの更新頻度が下がっていました。久々の投稿です。

今日書くのはタイトルの通りなのですが、
書こうと思ったきっかけは今朝読んだJinoさんのこちらの記事でした。

福島県郡山で生まれ10歳の時に大震災を迎えたJinoさんが書いた現在の福島、渾身のルポルタージュです。この記事に胸を打たれた。

そうか、”当時のあのニュース”を子どもながらにどう受け止めていたかを発信することには意味があるんだなと気がつきました。

Jinoさんと僕は同じ2000年7月生まれなので、Jinoさんの10年と僕の10年を比べてみても面白いかもしれません。

ではでは。

時を戻そう。

2010年 オバマとおばさん

当時、僕は9歳です。ニュースを見ていた記憶すらありません笑

ただ、同級生のリュウイチ君とリク君が学年集会の時にみんなの前で「オバマとおばさん」というコント漫才を披露していたのを覚えています。リク君は麻生太郎のモノマネも得意でした(どうでもいいニュース)。

あとは、海猿と踊る大捜査線にはまっていた記憶があります。

2011年 大震災

東日本大震災が起きた時、僕は4年生でした。

僕が居たのは沖縄。

家に帰ってテレビを見たらすべてのチャンネルが東北や関東の様子を報道していて、CMがACジャパンばかりになっていました。

一応沖縄にも津波注意報が出ていて。

家で一人テレビを見ながら、東北を襲ってるあれが沖縄にも届くのかと恐怖して海抜の高い祖母の家へ避難しました。

何を持って逃げていいのかまったく分からず、とにかくトランプやらなわとびやらの遊び道具をリュックに詰め込んで避難しました。アホでしたね。

震災のあと結局沖縄はなんともなかったので、本土の出来事はまさに対岸の火事として恐ろしやという程度に見ていたように思います。環境問題についての本をよく読むようにはなりました。

家族で「沖縄があんな津波に呑まれたら沈むね」という話をした記憶もあります。いろいろ家族で話し合っても、防災意識が高まったのは1年くらいだったと思います。

金正日やビンラディンが亡くなったことにはたぶんまったく関心がありませんでした。

2012年 政治への関心低下

僕と同い年なら、総理といえば安倍さんだと思うのですがどうでしょうか?

2012年から8年だからけっこう長かったですよね。習近平が中国のトップになったのもこの年で、世界のリーダーの顔ぶれがキャラの強い人ばかりになってきたように感じていました。

他にも、2012年といえばiPS細胞の山中伸弥教授がノーベル賞受賞、消費増税の決定などのニュースがありました。

しかし、沖縄のテレビがたっぷり時間をかけて報道したことといえば、オスプレイの配備。沖縄のテレビや新聞では「アメリカが許せない」という論調しか見かけなかった気がします。

同級生の中でもナイーブな問題で、「クソアメリカが」と怒りを露わにする人もいましたね。ほとんどの子は話題にしませんでしたけど。

当時普天間に住んでいた僕は小学6年生〜中学1年生で、中学入試を考えていたこともあり時事問題への関心が高まっていました。

当時周りがあまりに沖縄擁護の意見ばかりしかないのが気持ち悪かったのか、ただ事実を知りたかったのかは覚えていませんが、あえて逆の主張をする本を探して読んでいました。

そしたら、どんどん沖縄の一般とは政治的な意見がずれていって(笑)、居心地が悪くなっていきました。

当時はまだ僕の頭が単純で、「テレビで報道されてるのは全部嘘だ。本当はこうなんだ」みたいな分断論法に完全に飲み込まれてしまったんですね。

事実を丹念に調べたり、様々な思想や立場を背景とした主張を客観的に比べたりするのは大変で、ついつい自分の感情にフィットする主張に傾倒してしまうのが人の性と悟ったのは中3の終わりごろでした。遅かった。

しかし、そう気づいてからというもの政治への関心が著しく下がってしまいました。軽はずみなことを言えないなと思うとほとほと疲れてしまったのです。誰かとの会話で政治的な発言をするのも怖くなり、脳科学や水耕栽培や行動経済学の方に興味の中心が移りました。

2013年 東京オリンピックが決まり

東京オリンピックが決まりました。

まさかコロナことになるなんて・・・

2014年 タモさん!!

集団的自衛権、エボラ出血熱、ウクライナ危機、イスラム国。

と軍事的なといえばいいのか、そういう物騒なニュースが多かったですね。

御嶽山噴火、広島の土砂災害もありました。

しかし!

僕にとっては忘れもしない「いいとも!」終了の年です。

中学の間、精神的な問題で学校に行けなかった時期はお昼に「いいとも!」を見て救われていました。僕が一番好きな芸能人がタモリさんなのはこの時期からです。

いいともグランドフィナーレはとんねるず、ダウンタウン、爆笑問題、ウッチャンナンチャン、ナインティーナイン、SMAPのいいともメンバーが同じステージにいて圧巻でした。

「明日もまた見てくれるかな?」
「いいともー!」

で終わったんですよね、たしか。
中学生ながら泣きそうになりましたよ。

ああ、いいとものないお昼なんて…

としばらく気分が沈んだほどです。

新しく始まったバイキングは時事ネタにいちいちキレる番組で興ざめしてしまい、2、3度見てから見なくなってしまいました。

2015年 大観光時代が来る?

イスラム過激派のテロと爆買いが印象に残っています。

僕の通っていた高校は一応「国際」高校を名乗っていたので、授業の一環で1年をかけて沖縄の観光について調査しこれからの沖縄の観光についてのアイデアを発表するという機会がありました。

そんなわけでこの頃は観光庁のデータを調べたり、いろんな書籍を参考にしたりしながら観光について勉強していました。

色々調べた結果、
よっしゃ、これからはアジアを中心とした大観光時代だ!
つまり、沖縄の未来はしばらく明るい!

と思っていたのですが、
まさかコロナことになるなんて・・・

2016年

アメリカでトランプが当選したり、天皇陛下が退位のご意向を表明したり、新たな時代の風を感じていました。

イギリスのEU離脱が決定したり、韓国の大統領の支持率が一桁にまで落ちたり、イスラム過激派が相変わらずテロを起こしまくっていたりと落ち着かない世界情勢でしたね。

16歳の僕は、頼むから俺たちの世代が大人になる頃にはもう少しマシな世界にしといてくれよなと願いつつ、どうせ無理なんだろうなと諦めていました。

とはいえ、ビジネスにも興味があったので(ビジネス系の未来予測は総じてやたら明るい)悲観してはいませんでした。国よりGAFAみたいな世界企業が強くなってクールな未来世界が訪れるかもしれないなと考えるようになっていました。

2017年

中学3年生の最年少将棋棋士、藤井聡太四段(15)が6月、昨年10月のプロデビューから負け知らずで30年ぶりに歴代最多連勝記録(28連勝)を塗り替える29連勝を達成した。
引用元:https://www.jiji.com/jc/graphics?p=ve_soc_general-10bignews2017

これが一番記憶に残っているニュースです。

藤井聡太については下の記事でめちゃめちゃ熱く語られていていておすすめです。

将棋界において藤井聡太の登場がどんな意味を持つのか?について書いてあります。

読了後には、棋界についてまったく興味のなかった人であっても胸を打たれるはず。僕は読了後しばらく茫然としていました。本当に胸を打たれるとなんも言えねえの状態になりますね。

2018年

米津玄師の『Lemon』が大ヒットしましたね。梶井基次郎は古い方のレモンになっちゃいました。

いよいよ芸能人やミュージシャンでもYouTubeを攻略しておかないとという雰囲気になったのはこの頃?

テレビタレントとYouTuberの力関係が逆転し始めているように感じていました。

2018年の沖縄県民的重大ニュースといえば安室奈美恵さんの引退

僕の母や周りの大人がやたら安室奈美恵のCDやDVDを買って感傷に浸っていました。そのくせ引退して数ヶ月経ったら一言も話題にしなくなりましたけどね。世知辛いもんです。

実は(どうでもいいニュースですが)、安室奈美恵引退コンサートの会場(沖縄コンベンションセンター)の椅子の張り替えは僕の叔父の店が引き受けていました

引退コンサートのために張り替えることになったみたいで、その年叔父は少し儲かったそうです。

椅子の張り替えの際には、沖縄県宜野湾市の山村シート店へ!

2019年

年号が令和に変わり、消費税が10%になりましたね。

新しい元号を友達間で予想し合い、いとこ間のLINEグループでも予想し合いました。全員ハズレ。

僕の昔通っていたそろばん教室では、元号を当てた人に景品あげますキャンペーンをやっていて生徒たちが毎日毎日おかしな二字熟語を発明していました。

「令和」になったことを富山で一人知った(4月1日?)のは寂しかったですが、令和になる瞬間(5月1日)は富山で仲良くなった先輩とカラオケに居ました。ゆずの「Hey和」のサビを令和に変えて歌いながら令和に突入。

この人の動画で毎年の出来事振り返れんじゃんって気づいたのが2019年です。面白いのでぜひ。

2020年

あっという間に世界に広がったパンデミック。緊急事態宣言。

ここ10年で一番もろに生活に影響があったニュースはこれかもしれません。

先輩たちの卒業式は中止になりました。弟の中学卒業・高校入学も重なっていたのでかわいそうにと思っていたら、弟は「長ったらしいPTA会長とか校長の挨拶がないから最高」と言ってました。わかる。すごくわかる。

大学生はバイトがなくなる子も多く、大学を辞めようか真剣に悩んでいる知り合いも数人いました。僕自身やめるかどうか迷っていたところです。

こんなご時世でも鬼滅の刃はメガヒットして、100日後に死ぬワニが物議を醸し、クズになった僕を見てほしい歌が流行りました。

2021年も世界はなんだか不穏な空気ですが、人類は強い。大丈夫。

そう信じて自分の仕事をがんばろうと思います。

最後に

Jiroさんの福島の記事に胸打たれて書くことにしたと言いながら、うっすい振り返り記事になった感は否めませんが、個人的には11年分のニュース振り返りながらいろいろなことを思い出せて面白かったです。

10年経って振り返ってみたらこんなもんなので、ネガティブなニュースの動向を逐一追いかけすぎて心が病むくらいなら見ない方がいいんじゃないかなとも改めて思いました。

2021年はコロナ禍にあってももう少し明るい世界になるといいですね。

それではまた次回!

今回も最後までお読みいただきありがとうございました。

サポートいただいたお金は、僕自身を作家に育てるため(書籍の購入・新しいことを体験する事など)に使わせていただきます。より良い作品を生み出すことでお返しして参ります。