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筒井戸の森と金の手鏡

三田井本組地区の史跡を紹介する。

高千穂小学校付近を『藤岡山』という。

藤岡山は天孫瓊瓊杵尊がこの地へ降臨された際、この地には水がなかったために、2度天に上り眞名井の水種を持ち帰られたという天村雲命の御神陵であるといわれている。

藤岡山の麓には天眞名井があり、その横には神代川が流れる。

天眞名井。

この碑は甲斐有雄氏の碑である。

甲斐有雄氏について

https://note.com/kucky918/n/ne7e0014114e3

天眞名井の上部の森には神代川大明神として、天村雲命が祭られている。

古くは神代川に木造2間角の神代川妙見社という拝殿があった。

尾村(屋号)興梠氏は祝子役として代々神職として奉仕してきた家系であるとのこと。

この穴が、その名残である。

さて、その藤岡山に話は戻る。

ちょうど真ん中のこんもりとした森。

ここが筒井戸の森といわれ、迫の上(屋号)の興梠氏が代々お祭りしている『ニニンビト』といわれる塚がある。

「神話によると、高千穂神社の主祭神、三毛入野命が鬼八退治の際、興梠家に立ち寄り、この森にて、五色の的を張られ、射矢の御遊びなされたところ」

と、古文書(高千穂古伝記)に記してある。

三毛入野命が「ここ筒井戸に住む者には子はいないのか?」

と問うと、子は大鷹に取られてしまうと説明する。そこで、

「その鷹はどこにおるか?」

と聞き、藤岡山に住んでいますと答えた。

そこで、藤岡山に住んでいた鷹を射止められ、その鷹は白血を流し宮尾野白水といわれる所にその血が落ちたといわれる。現在屋号で「白水」と言われている由来である。

その地とされる、白水水神。

筒井戸の森に話を戻す。

大正時代の実話によると、この森には、金の手鏡が埋蔵されていると当時ものみえの方の占いにより発掘がおこなれた。

一回目は出土せず、二回目の際に金の手鏡が何月何日に出土した時には、雨が降ると予言があり、なんとその予言の日に雨が降り出し、村人たちは野良仕事をやめ筒井戸の森に集まったが、何も見つからなかったとのこと。

今でもその穴を見ることができるそうだ。

ニニンビトについてはちょっと不明。

今後リサーチしていく。

興梠氏がお祭りしているのであれば、その関係者、一族であるのは間違いないと思うが。

筒井戸の森の横には旧高千穂鉄道、現あまてらす鉄道のスーパーカートが走る線路。
ここを通り抜ける際、荒立神社の説明を運転手さんがしてくれる。


参考文献 

神々の里 本組 たかまがはら


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