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口コミを増やすには?マーケティングのための7つのステップを解説!


 マーケティング担当になった私たちが、より商品が売れるように、口コミを使ったマーケティングについて勉強しています。
 マーケティングを行う際に口コミを上手に使えたら、販売促進に繋がりますよね。でも、

口コミを増やすのは大変そう・・・
自分たちの求める内容の口コミを書いてもらえない・・・
というように感じられる方は多いのではないでしょうか?

 今回はそのような方に向けて、消費者が信頼できるような口コミを自然活性させるための具体的な方法について書いていきたいと思います!!
ぜひ参考にしてみてください(^-^)


消費者から信頼される口コミ作りの7ステップ


①モニターの会員集め

 モニター会員とは、商品サンプルを使用してアンケートの答えてくれたり、企業主催のイベントに参加してくれる一般の消費者のことです。
 会員は300人以上集めるとよいです。なぜ300人以上必要なのかというと、モニター会員の中から、サンプルの特性やイベントの目的にマッチした会員を選べるようにするためです。

 例えば、保湿を売りにした商品の場合は、汗っかきの方やべたつきが気になる方も混ざっていると、「自分の肌に合わない」といまいちな反応が返ってくるでしょう。
 そもそも、メーカー側も乾燥肌をターゲットにしての商品を売り出しているのに、様々な肌質の方が混ざったアンケートでは、乾燥肌も方向けの有益な情報にはなりませんよね。乾燥肌の方は、同じ乾燥肌の方が使用した使用感や効果を知りたいはずです。
 消費者側のニーズを考え、目的にあったモニターを選別してアンケートやイベントを行うとよいです。

 そのため、300人以上のモニターを集め、そこから、性別・世代・肌質・などの条件で一定数集められると、目的にあったモニターに参加してもらうことができます。

 また、キャッチコピーやバイヤーへの売り込み文句としても、モニターの会員数は武器になります。

「5人中5人が満足できる商品」
あなたは、この商品に魅力を感じるでしょうか?

「100人中90人が満足と答えました」
これなら客観性が増し、信頼できるのではないでしょうか?

数は力!多くの評価数を集めることは信頼につながるのです。

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②モニター会員の維持・管理

 先ほども書いたように、会員数が集まったら属性分けをしましょう。CRM(Customer Relationship Management:顧客関係管理)などの顧客管理システムを導入しなくても、最初はエクセル管理で十分です。
 性別・生年月日・肌の質感・SNSの使用などの項目で整理しておきましょう。そうすることでイベントを募集した際に、応募者の中からイベントの目的にあった参加者をピックアップすることができます。

20代女性のトレンドを調査したい場合は生年月日年齢で、

乾燥肌の方の使用感を調査したい場合は肌質で、

今後Instagramでの発信をしてほしいという目的なら
登録してもらったURLからフォロワーや投稿内容を確認して、

というかたちです。

 登録時から多くの情報を聴取する必要はありません。後ほど詳しく記載しますが、登録時のハードルを下げるためにも、最初は最低限の項目に絞るほうがよいでしょう。イベントに参加してもらう中で少しずつ新たな情報を蓄積していくことで、データが財産になっていきます。


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③プロジェクト全体像の設計

 プロジェクトを行う際は、まず何のためにプロジェクトを行うかの目的を定めることが重要です。「○○のために、××といった口コミを増やそう」という明確な目的とKPIとなる目標(件数や評価の指標)が必要です。

ユニセックスの商品なのに、消費者が女性ばかり。男性利用者も増やしたいので「男性もオススメ」という口コミを増やしたい

今までなかった「洗い流さないハンドトリートメント」の使い方が浸透していないため、口コミでいろいろな人の使用方法を投稿して広めたい

このように、
商品には、どこに、どのような問題点があるのか
を知り、
その対策として口コミが適切かを判断する必要があります。

 また、なかなか自社発信でアピールしにくいけれど、顧客側から見たら有益な情報になることはたくさんあります。その場合も、口コミを使うと効果的に消費者へ伝えることができます。

現在の課題は何で、

それを解決するにはどのような顧客層に、

どんな情報を、

どのメディアを使って伝えるべきなのか。

これを設定することが大切です。

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④イベントの設計

 モニター会員向けにイベントを開催します。応募をしてくれたモニター会員の中から目的にあった会員を選択し、イベントに参加してもらうのです。

 例えば、高齢夫婦の客層を増やしたい場合、ペア5組の方へ1泊2日無料宿泊というキャンペーンを打ち出し、応募者の方の中から60代以上の人を抽出することができます。
 また、さらに明確にターゲットを絞りたい場合は、募集フォームに簡単なアンケートを盛り込むのも有効です。

自慢の懐石料理があるホテルで食事に関しての口コミを増やしたければ、重視するポイントの欄で食事を選択してる人を抽出

高級感のある雰囲気でそのような口コミを増やしたければ、館内の雰囲気を選択している人を抽出

というようにさらにターゲットを絞ることができます。

 宿泊してくれたお客様へ、「利用した感想をSNSや口コミサイトで投稿してください」と依頼するだけでは、何のメリットもないのにわざわざSNS投稿や口コミ投稿をしてくれないでしょう

 また、割引クーポンなどをつけるという方法もありますが、この方法もあまり効果的な方法ではありません。もしあなたがホテルを利用した消費者だった場合、割引クーポンが欲しければ口コミをすると思いますが、
「料理がおいしかった」
「お風呂が広くてよかった」
などご自身が気に入った部分について投稿をしますよね。
しかしその内容が、ホテル側のアピールしたい内容とずれていたら?効果的ではない口コミであったり、最悪の場合はマイナスの情報になる場合もあります。求める内容の口コミを投稿してもらえる確率は低いと考えたほうが現実的です。

そのため、上記のような方法で口コミの内容をある程度コントロールする必要があります。

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※アンケート・応募フォーム・メールなどは1つの記事になりそうなのでここでは省く


⑤イベントの開催運営 

イベント開催が決まったら、必要物品を準備しましょう。
 香盤表(スケジュール表の一種。当日、誰が何をするか、どのようなものが必要かを詳細に書いたもの)を作り、可能な限り詳細な計画を作りましょう。

 また、ネームプレートを用意すると親切です。イベントでは最初に自己紹介の時間を作っても、参加者の方は緊張しておることが多く、忘れてしまうことがほとんどです。ネームプレートがあれば、名前がわからなくなってしまっても名前を呼んで質問することができ、参加者同士のコミュニケーションが盛り上がります。

 また、参加していただいたモニターへのお礼をする場合は、自社製のサンプルなどを渡すといいでしょう。
 ここで自社クーポンをプレゼントするのはNGです。イベント参加者は、モニター体験イベントに興味があるから参加しただけなので、必ずしも企業や商品に興味があるとは限らないからです。
 プレスとして来てくれた人たちに、何をおもてなしをすれば喜んでもらえるかと考えてみましょう。


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⑥レポーティング結果報告
 

 イベントを開催したら、集めた意見を集計して分析する必要があります。
まず、イベントを開催した目的に立ち返りましょう。

新商品の開発が目的なら、消費者はどのような商品を求めているのか

リピーターを増やすことが目的なら、なぜリピーターとならなかったか

というように結果を分析をしましょう。
なるべく具体的な数字を使って、目標を設定し、

それに対する結果はどの程度の達成率なのか、

できたこと・できなかったことはそれぞれ何か、

できなかった要因は何か

というように分析していくと、今後に生かすことができます。

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※ココも深ぼった記事を1つ書けそう

⑦効果測定トラッキング

 作成したレポートを渡した後は、その内容が採用されたかのトラッキングも忘れずにしましょう。
 採用されなかった場合、どのような理由で採用されなかったのかを確認し、可能な限り修正する必要があります。

技術的に難しいという理由なら、代替手段を再提案する

コスト的に難しいという理由なら、コストを抑えられる部分がないか探してみる

というように考え直さなくてはなりません。

 採用可能な内容であったのに、レポート内容がわかりにくいために採用されないという場合もあります。レポートは、バイヤーが「この商品はこうすれば売れそうだ!」と感じてもらえないといけません。 
レポートを渡した営業担当者やバイヤーがどのようなものを求めているのか、どのような表記だったらわかりやすいかを考えて作成する必要があります。そして、営業担当者がバイヤーに向けてプレゼンしやすいように、重要事項を目立たせたり、どのように説明したらよいかも伝えると親切です。

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 良い口コミを集めて活用していくには、PDCAを回していく必要があります。地道に繰り返し積み重ねていくことで、いずれ他社には真似できない武器になりますよ!

できそうなところがあったら、ぜひ試してみてくださいね!
これからも、マーケティングについて日々学んだことを発信していきます!


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