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災害が来るたびに思う残念なこと

大きな災害になると必ず派手な動きをしたがる人がいます。
純粋な正義感かどうかはとにかく、自分の判断で被災地に入りそこで自分の行ないをアピールし、最終的に災害を政権批判の道具にしようとする。いろんな人がいていいので否定はしませんが、私はそのような人は信用できません。

一方で、大谷サンはいいことをおっしゃる。
『生活を根底から覆された人々を支援するため、私たちは団結し続けることが大切です』と。
非常時に「いかに誰かが間違っていて自分は正しいか」をアピールするが如く振る舞う人の姿を見ると、支援の思いをひとつにしましょうとの言動の意味と美しさをしみじみと感じることが出来ます。

災害は突然であり、素人が見てその対応にもどかしさを感じても、対応しているのは複数の専門家によるチームで、手を抜いているわけでもない。そこに素人や部外者が口を出すことの無意味さややりにくさ、その成果の小ささは過去を見ても明らかです。
自分は何かの専門家である一方で、誰かはこの件の専門家です。
専門家を信じることは自分を信じてほしいのと同じ。
今はもどかしさを感じても彼らを信じ委ねた方がよさそうです。

それぞれがそれぞれで今動けること、
動かない方がいいこと、
動くタイミングを見ること、
そのタイミングが来たら精いっぱいお手伝いすること、

著名人が被災地に行く自分の姿をアピールしだすと、それを見て自分も・・・と安易に続く人が出てきて、やがて混乱を起こすことになりかねません。近い将来みんなの力が必要な時期が来ますが、それは混乱を極める今、交通網が脆弱な今・・・ではないでしょう。

何度も災害を経験している国の人間として、もうそろそろ過去の正しい知識と理性で対応しましょうよ、と。
組織での社会経験のある者なら、危機管理として自然に得る感覚ではありますが、世の中にはいろんな方がいるので捉え方もいろいろです。
しかし言えることは、この件をこんな初期段階で政治の話に置き換えようとした人の信用のできなさには呆れるわけです。

あと、寄付を行ない、それを表明することを「偽善」「売名」などとまだ言ってる人がいるのも驚きです。大谷さんもYOSHIKIも浜崎あゆみもHIKAKINも500円を寄付した誰かさんも素晴らしい。
今は少額でも多くの人が寄付を行ない、被災地に心を寄せながら我々は通常の生活を営む、そういう段階だと思っております。
Tポイントなど、現在溜まっている各種ポイントでも寄付を行なうことはできるようです。

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