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山下達郎さんのライブに行ってきた。

最高のアーティストが、
最高のバンドをバックに、
最高の選曲で、
最高の生演奏を披露し、
NHKホールを満員で埋め尽くした最高のロイヤルカスタマーの方たちが、
みんなホントに最高の笑顔になりました・・・。

達郎さんのコンサートを見るのは何年ぶりだろ?
ワーナーって中堅レコード会社なのに、何か少し特別な存在感があるのは、たくさんの洋楽の名盤があることに加え、邦楽のロースターに達郎さんがいるから。
もう何年も前の話になってしまいましたが、一時だけでもそのお仕事に関われた事が、自分の業界人としてのちょっとしたプライドになっております。

開演前にCD即売の場所を見れば、当日会場で最新シングルを買った人全員(!)に直筆サイン入りのポスターを付ける・・・とのことで長蛇の列。配信を頑なに拒む一方で、ちゃんとファンにCDを買ってもらい音楽を届ける地道な努力もしていらっしゃる。
公演が始まれば、70歳にして、ちょうど3時間も歌いっぱなし。しかも40年前の楽曲も全てオリジナルキーで組まれた、オールヒッツの選曲!
今晩、仕事とは全く離れて純粋なリスナーとして見た久々の達郎さんのライブは、とにかく最高でした。
最後はウルっと来てしてしまった人が自分だけではなかったことは周りを見て確認済みです!

追伸:

少し前に、無責任な人たちが、達郎さんがどんな音楽活動を目指して、どれほど素晴らしいライブをやり続けて、そこでどんなポジティブなメッセージを発して、どんなお客さんがどれだけ来て、その人たちがどれほど感動してどんな気持ちで会場を後にするのか?と言う「今の音楽家」としての彼を知らずに、ネットで知った生半可な事をもとに、よくいるタレントを叩くような感覚で、勝手な事を言っているのを目にしました。
それはそれでこの時代まぁいいとして、つくづく思うのは彼らにとって山下達郎は、単なる芸能人や有名人、もしくは自分には関係のない過去の人なのでしょう。
しかし今年になって全39か所のホールクラスのライブツアーを全てソルドアウトさせ、今年の5月から9月にかけて、40年以上前の過去作品が次々とアナログレコードで再発売されると、それら全てが発売と同時に軒並みオリコンチャートのトップ10に入るという異常事態で、最新シングルもチャートイン・・・と言う状態です。「もう彼の音楽は聞かない」とテレビやラジオ、SNSで言ってた人たちも多数おりましたが、何も影響がない。・・・と言うか結局そもそも聞いても買ってもいなかった「関係のない」人たちが、腹いせ、大御所を叩く爽快感や「意識高い自分」アピールのために騒いでいただけだったのでしょう。乙。
もちろん今回の騒動のことはラジオどころかライブのMCでも一切言わない。SNSもやらない。世相や政治は語らない。メッセージは歌に込める。

そんな距離の近いわけではないアーティストが、音楽活動の中のメッセージだけでこんなに幸せにしてくれるって何なんだろ?と、ここ何ヶ月かのことを思うに、心底考えさせられた本日なのでした。

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