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#807 コトバを眺め 海外01-3完 エルドレット ケニア国 涙は…
もう何年付き合っていただろうか。勉強会の仲間で帰る方向が一緒で、呑む街が近所ってことから小さな集まりが始まった
徐々に人が集まり、集まる時は20人以上もの人が。気兼ねのない集まりは人が人を呼び、とても良い集まりとなった
その街に住み働く場があったことから会長になっていた仲間から、この集まりで旗を振っていた先輩が「死んじゃった」と連絡があった
死んじゃった、というコトバはシンプルでわかりやすいけれどなかなか使えない。他の繕ったコトバを使うことが多いけど。そのコトバが会長から届いた
この前まで元気一杯に仕事の話をしていたのに。元気一杯で酒場を楽しんでいたのに。元気一杯で憎まれ口を叩いていたのに「死んじゃった」
コトバは胸の底に届き熱くなり込み上げてくるものがあった。遅い新年会の約束しなくちゃいけなかったとか、ゴルフの段取りしなくちゃとか、街の呑み屋さんやスナックに行く約束とか、まだまだあった
だけど涙は出なかった
世界が平和であります様に
合掌
エルドレット(ケニア国)より
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