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2021年最新の物流を学ぶ・検品編


こんにちは!クボタです。

今回は2021年最新の物流を学ぶコーナー第2弾!

検品編をお伝えしたいと思います。


今回の流れとしては

・検品とは

・検品をしなければならない理由

・検品業界が抱えている課題

・検品作業に向いている人

こんな順番でお話をしていきます。


検品とは

まず、検品とはどういう作業なのか?

「検品」とは、品物を検査することを言います。

様々な業界で用いられている言葉であり、その業務内容は業界によって様々です。

物流における「検品」とは、商品の受け取り手側が商品の品質や数量、種類が正しく届いたかを調べることを言います

また、商品を出荷する際に同様の検査をすることもあります。


その検査の種類としては…

【数量検品】

商品の品目と数量に間違いが無いかチェックする基本の検品作業。

発注した商品を入庫した際、または発注された商品を出庫する際、

伝票と照らし合わせて、入手庫の数量を確認し、漏れを防ぎます。

【不良検品】

不良検品は傷や汚れなどがないかを調べて取り除いたり、アパレル用品とかですと破れている衣服を見つけたりします。



【混入検品】
食料品などは混入検品を行うところもあります。

密閉されて完成した食料品を封を開けずに

中身の状態を確認できる機械を使いチェックしたりもできます。

もしも異物などが混入している場合には破棄されることもあります。



【作動検品】

電子機器などが正常に動くかどうかを確かめます。

また、スマートフォンのアプリなども挙動にバグがないかを調べることも作動検品です。


【出荷検品】

出荷検品は最終的に出荷する際に、現品と予定されていた完成品との差がないかを最終チェックする作業のことを言います。

出荷工場ではほぼすべての工場や倉庫が検品作業を行っており、

重要な作業過程の一つと言えます。


検品の種類としては以上の四つあたりかなと思います。


検品をしなければならない理由

続いて、なぜ検品作業をするのかです。

入庫の際に検品を行わないと、入庫した商品が予定通りの個数が入ってきているか分かりません。

実際の数が予定個数より多い場合はまだ良いのですが、

少ない場合は出庫の際にはじめて個数が足りないことに気づきます

その場合、在庫切れなどでお客様に迷惑をかけてしまう可能性があるのです

また入庫の際に商品の種類が違ったり、破損があった場合にも、

入庫時検品を行わないと不良品を出庫してしまうことに繋がってしまいます。

このように、物流においては検品を行わないと後工程の方に多大な迷惑をかけてしまう可能性があります。

そのため、物流の合間できちんと適正な物が届いているかを確認する必要があるのです。


では、検品を行うと具体的にどのようなメリットがあるのか?

それは大きく分けて二つあります。


①誤出荷防止

いくら適切に保管や出荷作業を行ったとしても、

入庫されてきた商品がそもそも間違っていれば、誤出荷が発生してしまいます。

入庫時に検品をすることで、そういった誤出荷を防ぐことが出来、物流品質向上に繋がります。


②納品ミスの把握

誤出荷や在庫切れ・紛失などが発生した際に、そもそも問題がどこで起こったかを調べる必要があります。

「保管していた商品が1つ足りない」などの問題が起こった場合、そもそも入庫の段階で1つ足りていなかったかもしれません。

入庫時に予定通りの商品内容・数量かどうかを調べることで、

問題があった際に迅速に仕入れ先などに知らせることができ、

責任を明確化することに繋がります。


検品業界が抱えている課題

ここまで検品作業の重要性をご説明してきましたが、

検品は単純な業務ですが簡単な業務ではありません。

検品業務はどのようなところが難しいのでしょうか。

その課題をいくつかご紹介します。


①人件費がかかる

まず、検品を行うと検品担当者が作業する必要があり、時間も人件費も発生します。

検品の正確性を上げていくとすると、二重に検品をする必要などが出てきてしまいキリがありません…。

人手・人件費がかさむというのが一つ目の課題ですね。


②手作業によるミスが起こる

また、手作業・目視で検品を行う場合、必ずヒューマンエラーが発生します。

ミスをゼロにすることは不可能に等しいです。


③自動化にはお金がかかる

上記のような人を使うことで起こる課題を解決する方法として、

バーコードとバーコードスキャナー等を使った機械での作業・管理方法があります。

スキャナーを用いての検品を行うことで、人が見逃してしまうミスを減らすことが出来たり、そもそもの検品スピードを上げることが可能です。

しかし、これを実現するためには設備投資が必要になったりします。

また、製品によってはバーコードの大きさや位置、種類を変える必要が出てきたり、

それによる読み取り装置の種類が増える可能性もあります。

このように自動化することによる人件費の削減などのメリットがありつつも、初期投資がかかるという課題も発生します。


検品に向いている人

最後に、検品に向いている人の特徴をご紹介いたします。


①落ち着きのある人

検品の作業は「早さ」よりも「正確さ」が必要になります。

なので、落ち着いていてミスを嫌い、冷静に作業を行える方は向いていると言えます。


②責任感のある人

検品作業は100回~1000回ほどしても、一つも異常が見られないときがあります。

そんなときに油断してしまい、

「少しくらい雑にやってもいいや」という心理がはたらきがちです。

そこで異常が出ても気づけずスルーしてしまい、出荷してしまう…

なんていうケースが実際にあります。

なので、精度を落とさずしっかり最後まで検品できる責任感のある方は

検品作業にとても向いていると思います。


まとめ

以上が検品作業についてでした。

検品は、物流工程ではお客様への信頼に直結するかなり重要な作業工程です。

それに比例して責任や重責はありますが、しっかり作業をすればミスを防げますし、周囲の方々から信頼してもらうこともできます。

そういう面では、とてもやりがいのある仕事だと言えるでしょう。

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