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効果測定が必要

診断士として6年目を迎えておりますが、先日、実務補習、実務従事とこれまでの支援活動を振り返るきっかけがありました。
今回は、当たり前のことではあるが診断士としての活動がきちんとできているかどうか改めて思ったことを書きたいと思います。

提案しっぱなしで終わっていないか

先日、ある居酒屋をグループでご支援した件で追加の提案に関して相談がありました。前回のご支援から半年くらい過ぎての追加の相談でしたが、前回のご支援を行ったチームでミーティングした際に、前回の提案は終わってからその結果に関して確認していなかったことがグループのメンバーから指摘がありました。この件は別の診断士を経由して紹介された案件ですが、前回の提案を行った後、支援先の経営者から提案の結果を聞く機会がなかったことにいまさらながら気が付きました。

提案した内容の効果は確認したい

私は企業内診断士のため、長期支援を視野に入れた活動というよりはスポット的な相談とそれに対するご提案といった支援活動がほとんどでした。支援先の視点で考えた場合はご支援した内容に対してその効果を確認し、提案内容が有効に機能したかどうかを確認するプロセスを経て改めて有効な提案につなげるといった活動が本来望ましい活動のはずです。また、支援先の状況が改善しているのかが確認できることは診断士としては精神的な安心を得られることになります。

継続的な活動ができることで自身の提案が有効な提案だったのかそうでなかったのかを分析して次の提案に生かすことでPDCAサイクルを成立させることができます。

また、下記の山森さんの記事で指摘されていますが、スポットの支援をしていると得てしてできもしないことを提案しっぱなしになり評論家で終わってしまう懸念があります。自身の提案の効果を確認することで自身の提案がそうなっていないか見直すきっかけにもなります。

自身を磨く

また、PDCAプロセスにおける効果測定は人事評価の考え方でもあります。
目標を立てて活動し、そしてその効果を確認する。そして、その結果を踏まえて評価に反映され、振り返って次の目標に繋げる。結局、自己研鑽は上記のようにアクションと振り返りのプロセスの繰り返しの結果だと思います。

今回は、自身のレベルアップの面でも、支援先の業績の改善の面にとっても、効果測定を含めたPDCAサイクルを回すことが重要であることを改めて考えることのきっかけとなりました。

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