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ペンシルバニア大学MCIT修士課程の3年目春学期を終えて〜オンライン留学体験記〜

こんにちは、くぼみです。元デザイナーで、現在はペンシルバニア大学でコンピューターサイエンスを学んでいます。3年目となる2024年の春学期を終えたので、その経験をシェアしたいと思います。

MCITプログラムの概要

私が学んでいるペンシルバニア大学のMCITプログラムは、コンピューターサイエンスの修士課程で、オンライン完結型です。日本に住みながら留学できるのが大きな利点です。プログラムの詳細や私の出願から入学までの経緯は、過去の記事で詳しく紹介しています。

今学期の振り返り:はじめての選択授業

前学期で必修の授業はすべて取り終わったので、今後は興味のある選択授業を選んで取っていきます。今学期は、2つの選択授業を履修しました。

必修授業は決まっているので迷うことはありませんでしたが、選択授業は選ぶのに悩みました。検討の結果、AIの授業とセキュリティの授業を履修することにしました。

それぞれの授業について振り返ります。

Artificial Intelligence

多くの学生から特に好評のAIの授業。毎週さまざまなアルゴリズムを学び、好奇心が刺激されてとてもおもしろい授業でした!アルゴリズムが好きな私にとっては、お気に入りの授業です。取ってよかったです。

一言でAIといってもいろんな種類があって、魔法のブラックボックスではないということが実感できました。

学んだ内容

  • 探索アルゴリズム

  • 制約充足問題

  • マルコフ決定過程

  • 強化学習

  • 機械学習

  • 自然言語処理

  • など、毎週さまざまなアルゴリズムを学びました。

課題

授業で学んだ理論を、週ごとの課題で実装します。言語はPythonです。さまざまなアルゴリズムを実際に動かせるので、とても学びが多いです。

Computer & Network Security

「ハッカーの攻撃から守るためには、ハッカーの気持ちになって考えよ」ということで、いろいろな攻撃手法を学び、実際に架空の標的を攻撃したりして、ハッカー気分が味わえる面白い授業でした。セキュアなプログラミングやセキュリティのマインドセットを身につけるのに役立ちました。

特に暗号化のトピックが好きでした。暗号の歴史は、絶対に解読されない暗号を考案する→敵が頑張って解読する→さらに強い暗号を考案する、という連鎖で、ドラマを感じました。

学んだ内容

4つの主要エリアを学びました。

  • 暗号学の基本原理

  • 通信プロトコルのセキュリティ

  • OSのセキュリティ

  • ウェブのセキュリティ

具体的なトピックには、スタック・オーバーフロー、DEP、ASLR、ハッシュ、RSA、SQLインジェクション、XSS、CSRF、DDoS攻撃などがあります。

課題

授業で学んだ攻撃手法を、実際のシナリオに適応して実装します。

  • Project1:バッファーオーバーフロー

  • Project2:暗号ハッシュ関数

  • Project3:ウェブセキュリティ(SQLインジェクション、XSS、CSRF)

課題の難易度は今までの授業で一番難しく、かなり苦労しました。。

ということで

初めての選択授業として、AIとセキュリティの授業を履修しました。それぞれ専門性が高く、理論と実践を両面から学べました。

こちらのnoteでは引き続き大学院で学んだ内容を紹介していきたいと思いますので、ぜひフォローよろしくお願いいたします。

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