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アラサー、芸人、未亡人

こんにちは!クボです。たった今高知県から帰ってきたところです。お前らはいかがお過ごしですか?
「         」
(お前ら用の空欄)
そうですか、暑い中ご苦労。今日もえらくて可愛いわね。

今日は毎年行う我が家の恒例行事の話です。
別に有料にしなくていいんですが、家族に読まれるとだるいので有料にします。200円。スマンゴオンデマンド。


我が家では毎年一年に一度、高知県に必ず家族三人揃って行きます。
どれだけ関係を崩していようとも、誰かがめちゃくちゃ忙しくとも、M-1一回戦とU25の準決勝の1週間前だとしても、必ず行きます。

我が家は代々高知にルーツがあり、父方の親族は基本高知にいます。

父と父の両親(私の祖父母にあたる)も、高知県に毎年行っていたそうで、それを引き継いで我々も高知県に行き、墓というか神社というかみたいなものが山の中にあるので、そこにお参りと掃除をしに行くようにしています。

前日、涼風おかえり会をして、終電で家に帰ったところ、父に「俺さあ、15:00から22:00くらいまで寝てたから全然ねむ無いねん」と言われ、「喋りたいって言えや」というツッコミを喉の奥に押し込んだあと3時まで喋り、少しだけ仮眠を取って5時に家を出ました。

毎年必ず最初に聞く話は、父の昔話。
「俺もさあ、昔親父とお袋と毎年高知行ってたけど、サービスエリアも絶対寄らんし、車の中で会話も飲食も禁止やねん。もし喋ったら高速道路だろうが急ブレーキ踏まれて、命の危険を感じんねん、懐かしいわ」
「やから反動でお父さん全部のサービスエリアに寄るんやろ」
「せやねん、サービスエリア楽しいやろ、トイレも我慢せんでええし、お前ら幸せやな」
「可哀想、時代やな」

明石海峡大橋の下を覗き込みながら、毎年毎年同じ会話をしている姉と父の話を眠い目をこすりながらふわふわときいていました。

「高知のおばちゃん、もう今年会えるん最後かもなあ」
「来年もくるやろ、いくつになったん」
「知らん、親父の一個上やろ?親父が生きてたら86やから、87とかちゃう?」
「そうなんや、見た目お若いからわからんな」
「一年でだいぶ年取るで、多分。
てかえりか覚えてる?高知のおばちゃんちで猫入ってきた時さあ」
「それ何年前?」
「23年くらい前ちゃう?」
「お父さんってうちらのことタメやと思ってる?」

三人ともしたく無い話を避けつつ全く何事もなかったかのように振る舞うのが上手いな、と思いつつ、サービスエリアで買ってもらったおにぎりを食べました。私が好きなツナマヨを買ってくれていて、少しホッとしながら。

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