センター国語について

自分は共通テストを受けていないのでセンター国語と題しましたが、共通テストもそこまで大きく変わらないと思うので自分なりの国語の向き合い方について出来るだけ言語化したいと思います。

二次試験に国語が無い人向けです。二次の国語は分かりません。センター試験は常に8割〜9割行かないくらいを推移してましたので9割超えを目標にしてる人には向かないかも…

センター国語とは

そもそもセンター国語及び共通テストの国語(以下国語)を受けた事がない人に説明をします。受けた事があって知ってるよって人は読み飛ばしてください。
国語は評論、小説、古文、漢文の大問4題から構成されており、それぞれ50点で200点満点を80分で解きます。それぞれの内訳は
評論  漢字5題、残り本文について
小説  語句説明3題、残り本文について
古文  語句説明3題、文法、本文についてなど
漢文 漢字の読み2題、語句説明3題、文法、本文についてなど
古文漢文の文法は年によって出るものが違います。それは各項目で詳細に話します。

解く順番

国語の情報をネットとかで調べると、推奨される順番などを見ます(古文漢文から解く人が多いかな?)が自分の好きなようにしてください。
得意不得意もあるだろうし、慣れもあります。
時間配分は厳密に決める必要もないかと。過去問や問題集を解きながら自分でどれくらい時間がかかるか計測してもいいかもしれませんが、慣れてくれば時間を気にせずとも80分以内に解ききれるようになるはずです。ただし、難しい問題とかに出会って時間が足りなくなる危険性があるので、最低限のタイムリミットを決めるのもありかと。
自分は漢文→評論→小説→古文で解いてました。解答時間は気にしてません。

評論

大問1は評論です。漢字が5問出ますが、標準漢字しか出ないイメージです。模試や過去問でも対策無しで4〜5問解けてたので、正答率悪い人は1冊漢字の参考書やってもいいかもしれません。
本題は本文についての問題です。評論に限ったことではないですが、1問で6〜9点くらいなのでほぼ満点を取りに行くつもりで。
評論の解き方ですが、まずは下線部付近を読んで設問に取りかかってました。
余裕が出てきたら全部読んでから下線部付近を読み直す方法がより確実かと。
そこから選択肢を見ます。選択肢を句読点毎に分解して間違いがないかを調べてみます。句読点が無くとも文章をバラバラにして正しいかどうか決めていきます。
例として今年共通テストの問題について考えます。大問1の問2の選択肢を見ていきます。


①人間の理解を〜現象 →問題なし
意味を与え〜存在。 →間違いは無さそう
②通常の認識〜現象 →問題なし
フィクション〜存在。 →フィクションの話はしていないから×
③目の前〜未来 →未来の話はしてないから×
④日常的〜リアリティ →妖怪の話に関係ないから×
⑤通常〜説明できない →問題なし
意味論的な危機〜存在。 →危機を生み出す訳ではないから×

こんな感じで部分的に間違っている部分がないか調べます。間違ってると言い切れない部分は切ってはいけません。この時本文で説明していない事を自分で補完してはいけません。この例で言えば、妖怪だから危機だろうと考えるかもしれません。しかし、不可解と言っているだけで危機とは言ってません。絞り切れない時はこのように補完による思い込みがほとんどです。

小説

大問2は小説です。国語で一番点数の上下幅が激しいと感じてます。語句説明が3問出ます。語句説明は語句そのものの意味を考えつつ、文章に入れた時に最も適した選択肢を探しましょう。
小説は評論と違って全て読み切ってから問題に取り掛かってました。評論と違って読みやすいのと文章の流れがわかりやすいからです。
本文についての内容の解き方は評論と変わりませんが、気持ちの読み取りが厄介です。決めつけてはいけないけれども、直接的には書いてないです。
ここでも共通テストの大問2、問2の選択肢を見てみましょう。

①自分たちの〜対する →問題なし
笑い出したい〜気持ち。 →笑いを我慢する必要ないので×
②上等な〜思いつつ →怪しいけど、否定出来ない
妻に事実〜気持ち。 →事実を言ってないだけで不安ではないから×
③妻に羽織〜うれしさと →否定はできない
本当の〜気持ち。 →問題なし
④妻が〜感じつつも →間違ってはいない
羽織だけ〜気持ち。 →気になってるのは羽織をもらった事なので×
⑤羽織〜衝動と →読み取れないから×
自分を侮っている〜気持ち。 →これも読み取れないから×

②と間違えそうですが、不安ではない事を読み取れるかがポイントです。
また、小説の厄介なポイントは語り手が変わることと場面転換が行われることです。
語り手が別の人間にいつの間にか変わっていることがあります。2014のセンター小説では主人公視点から両親の視点に変わっています。また、語り手は登場人物目線と天からの第三者視点がありますので、語り手が誰かは気をつけてください。
場面転換も時間経過であったり、作中作に移行します。2013のセンター小説は現実と作中作を行き来するので混乱しがちです。

古文

大問3は古文です。語句説明が3題出ます。単なる知識問題だけでなく、本文の内容に合うような意味を選ぶ必要があります。
本文についての設問は現代文と考え方は同じです。古文の難しい点は主語が分かりづらいことです。その為には本文理解のための知識が必須です。本文理解には単語、文法を勉強してください。単語帳と文法の参考書は自分に合った物を選んでください。そして古文を読み慣れてください。助詞や敬語が理解出来ると、本文の理解度が上がります。また、本文を読む前に単語の注釈と設問の選択肢に軽く目を通します。そうすることで、どんな内容が書いてあるかがなんとなく頭に入った状態で本文を読み始めることができます。

漢文

古文とほぼ同じです。参考書を一冊買って何周かすれば大方読めるようになるでしょう。あとは色んな問題を解いて漢文に慣れてください。漢文の読む順番が完璧ではない人は、まずそこから勉強してください。自分は置き字や前置詞の勉強を疎かにしてたので、白文の問題が苦手でした。白文の解き方は選択肢の中から読んでて気持ち悪くない文章を選ぶという説明のしようがない方法を取っていたので、これは参考にしてはいけません。

解き方はこんな感じですが、全てにおいて共通することはたくさん問題を解いて文章に慣れることが最も重要だと思ってます。
自分はセンターの赤本を何周もして、問題を見ただけで答えが出るレベルになってました。

ひとまず、自分なりの国語について言語化してみました。他科目はまた今度やりたいです。

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