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出産レポート②【前夜〜出産後】

入院日の深夜、いつものように息が止まる程の前駆陣痛が何度か来た。
ウトウトしていた私は悶絶すると共に、助産師さんが数人入ってきて私のお腹の上から胎児の心拍を探しまくる。胎児の心拍がかなり落ちていた😨

「エピ入れた方がいい?」「うんうんうん」という会話が聞こえてきて、エピはおそらく硬膜外麻酔のことのようで、すぐに背中へ管を入れる処置をされた。少し押される感じがしたが特に痛くなかった。
硬膜外麻酔が流れると背中がひんやり冷たい感じがするのだが、麻酔を入れているはずなのに少ししか効いてない感じがして、夜間に何度もナースコールを押して麻酔を追加してもらった。結局1晩で無痛分娩の方が1回のお産で使う量と同じ量を使ったらしい。
胎児の心拍が少しの下がり気味だと、戻るのもすぐに戻るらしいが、かなり落ちると戻るにも時間がかり、何度も落ちると当たり前だが、生きる力がどんどん弱ってくる。

朝、主治医が出勤し、まさに深夜起きていたことが数回、目の前で起きた。
私が感染対策でつけていたマスクをどこかにブン投げられ、酸素マスクを装着させられ「はい、ゆっくり酸素吸って〜!」と言われた。
その酸素マスクも慌て過ぎて位置がズレていたので必死に自分で直した💦
そして主治医が私の子宮口から直接手を入れて「復活して〜!起きて〜!」胎児を直接刺激していたのを見て、これはかなりヤバいことになっているなと思った😱
その時点で子宮口は痛みもなく勝手に5cmまで開いていたが「下から生むにしても10cmに開くまで胎児が陣痛に耐えられるか分からないです。」と主治医に告げられ、ベットで横になったまま帝王切開の口頭説明を受け、承諾書にサインし、すぐに緊急手術となった。

帝王切開の説明を受けたのは9:30頃で9:50には息子は生まれていた👶
昨日から下半身に麻酔が効いていたので、足に全く力が入らず、手術台の足台に登れず助産師さんに引きずり上げられた。ほぼ全裸の状態でTの字に手足を押さえられ、麻酔が効いていて身体の中が冷たい感覚と恐怖で全身の震えが止まらなかった😬

手術での血液量は多くなく、縫合も40、50分で終わり、手術室から出たときに夫が来てくれて、無事に手術が終わった安心感で朦朧とする意識の中で号泣した😭
後から自分の携帯を開いたら、出産直後に私の携帯で息子とのツーショット写真や生まれたての息子の写真を沢山撮ってくださっていた。私は写真を撮られた記憶は全くないので、本当にありがたい🙏

その日は大部屋に入院した。手術が朝だったので、麻酔が切れて痛みを感じ始めたのはその日の夜からだった。点滴2種類、導尿の管、血栓予防の両足のマッサージポンプをつけられ、ナースコールがなぜか普通の電話で、自分の携帯も2台あったので、私の周りは管と線だらけで絡まるし、後陣痛の子宮の収縮と傷の痛みに全く動くことが出来なかった。その中でも寝返りができなかったのが1番辛かった。前日の午後位からずーっと仰向けだったので…。

傷の状態を確認するために1日に数回子宮を押され、そのたびに「イテテテテー!!」と声をあげてしまう。食事はもちろん、水も飲めないので乾燥で口が信じられない位カラカラになった。水の代わりに氷をもらった。
翌日、尿管を抜いてもらい自力で立ち上がってトイレへ行った。トイレで小をするのも腹圧のせいでかなり痛み、足を1歩1歩前に出すこと自体がめちゃくちゃ痛くて点滴の棒にしがみついて歩いたが、術後の身体は日に日に回復していくので私の中では術後より前駆陣痛の方が痛かった。

         ※※※※※

経膣分娩の方に比べたら生む苦しみや痛みを経験せずに出産したような気がしてしまい、出産後数日間は目の前に自分の子どもがいることの実感がなかなかわかず、不思議な気持ちだった。出産間近に焦って始めた会陰マッサージも意味なさず(笑)

でもとにかく無事に生まれて本当によかった🥺

前駆陣痛の段階でも酷い痛みだと感じた場合には、帰されてもいいから迷わず産院へ連絡してほしいです。



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