マガジンのカバー画像

4
短編の現代詩です。
運営しているクリエイター

2016年4月の記事一覧

あの時だけが

自分にとってかけがえのないものと思っていた存在が、今の自分には全く必要がなくなってしまった。

あの時過ごした時間は、本当だったのだろうか?

ときどき無性に胸が苦しくなるのは、今の自分のこころではなく、あの時過ごした、あの時のふたりの、あの時の時間。

本気

自分のことをわかってくれる人がひとりいれば充分。 いや、ひとりいてくれるだけでありがたい。

薄っぺらい、上辺だけのことばはいらない。

そんなものに、なんの意味があるのだろう?

本気で生きる。

生きるということに、本気になってみる。

そうすればきっと薄っぺらいものなど、発生すらしなくなる。

とまらぬ思い

進む、進む、どんどん進む、進む、進む。

バカになっちゃうくらい進むんだ。進んで進んで、何かにぶちあたる。

何にぶちあたるか、どんな速度でどんな衝撃でぶちあたるか、そんなものはわからないし知りたいと思ったりもしない。

つらいもの、楽しいもの、痛いもの、嬉しいもの、恥ずかしいもの。

ただひとつ、何にあたったとしても 『逃げない』 こと。

そうすればきっと。

きっと何かが見つかるんだ。