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「動機(欲求)」カンサイ”経営学”サイコウvol.4

 このブログでは、“経営学”をメインテーマに経営学の成り立ちから理論やその理論が成立した背景、理論の進化進展などをカンサイ弁も使いながらわかりやすくお伝えできればと考えております。
 さて本日は関西学生アメリカンフットボール観戦、今年はコロナの影響で通常のリーグ戦形式ではなく、トーナメント方式で今日が決勝戦、勝った方が、大学日本一を決める甲子園BOWLの出場が決まる試合、一方負ければシーズン終了、4年生にとってはいつ最後の試合になるのかわからない試合が続く・・・。いやーすごい試合でした。これまで母校神戸大を応援する時以外は、肩入れするチームはなくアメフトを単純に楽しむだけだったのですが、今回はちょっと肩入れしながらの観戦でもあり久々本気痺れる試合でした。というところで第四回は、再び自分が経営学部生時代、アメリカンフットボールをテーマに書いた論文の中の一テーマ、「動機(欲求)について」少し、最近ではモティベーションとかの方伝わりやすいかもですかね??

スポーツをやる動機
 我々の行動は、ある動機(欲求)によって引き起こされるそしてその動機にもとづいた目的を達成するために努力していると考えられる。このように、動機概念は人間の意識的、無意識的を問わず、あらゆる行動を説明する諸概念の上位概念と見なすことができわけであるが、人がスポーツに駆り立てられるのにも様々な理由が考えられる。しかもそれらが複雑に影響しあっている。大学生にとってスポーツをやる動機は、プロ・スポーツのように生活がかかっているわけではないので、金銭的報酬などの外的報酬をもとめて行うのではない。また教育スポーツのように強制的にさせられるのでもない。基本的には自己の楽しみを追及したもの、自己の健康を求めたものであり。そしてその目的を達成されたとき人は欲求が満たされ楽しさを味わうことができる。つまりスポーツとは、自己目的的行動である。<中略>
松田岩男(1979) は、心理学的特性からスポーツの特性として、競争性、自己開発性、協同性、公開性、親和性、心的緊張の解消の6つをあげている。
 神戸大学生に133人に対してスポーツをやっていて一番楽しかったことについて調査してみたところその回答の中にあったのは、勝つこと、優勝することなど勝利、全国大会出場、試合に出場、インターハイで何位になったなど、目標の達成、いいプレーができた。活躍できたなど自己のプレー自体に対する喜び、ベストタイム更新、個人技能の上達などの喜び、ものごとをやりとげた満足感、一般生活から解放された解放感、壮快感、友人ができたことそしてその友人との交友感、一体感 、人よりうまくなる、人の認められる、MVPなどタイトルをもらう、テレビに出る、応援されるなど名誉や人気などである。これは活動の楽しい理由として、チクセントミハイ(Csikszentmihalyi,M.1975) により選ばれた8項目
 ・友情・交友
 ・個人的技能の発達
 ・それを経験することや技能を用いること
 ・活動それ自体—活動の型、その行為・その活動の生み出す世界
 ・自己の理想の追求
 ・情緒的解放
 ・競争・他者と自分の比較
 ・権威・尊敬・人気

 これらとインタビューで引き出されたものとは、非常に近い結果が得られたわけである。(卒業論文より)

今更なながらチクセントミハイを論文にあげてたんですね。フロー理論で有名なので、今も研修とかでよく話に出してるんですが・・・。ひとがなぜスポーツするのか?それはなぜ働くのかと近いようで遠い??(ひとまず家にあった本を紹介)

スポーツを楽しむ(

 なぜ学習するのか?となぜ働くのかにするとちょっと近いような??ちょうど学習の動機について勉強し直してまして、学習動機の2要因モデル(東京大学教育学研究科の市川伸一教授/こちらも詳しくは改めて紹介しますが、)とこの8つの楽しいと理由とも関連があるかなと?。まだまだ過去に研究された理論と最近の理論(といっても最近ではないかもですが)とをちゃんと見ていかなあかんなとブログを書いている中で感じております。ブログを書く動機も少し回復(笑)。



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