文章の本質 読者ファーストでいこう
一言でいうと“読み手を意識しましょうね”というお話。
わかっちゃいるけど難しい。
気づくと自分のための、好き勝手に書き散らした文章になっている。
それでもどこか心の片隅に留めておこう。
「読者ファースト」だよ、と。
文章術の本でも同じようなことが書かれてあるから紹介したい。
①梅田卓夫さんの『文章表現 四〇〇字からのレッスン』
p15
よい文章とは、
①自分にしか書けないことを
②だれにもわかるように書く
ということを実現している文章。
②岸本葉子さんの『エッセイの書き方』
p14
A「自分の書きたいこと」を、
B「他者が読みたくなるように」書く
p15
他者が読みたくなるように > 自分が書きたいように
これが大前提です。
③『井上ひさしと141人の仲間たちの作文教室』
p3
作文の秘訣を一言でいえば、自分にしか書けないことを、だれにでもわかる文章で書くということだけなんですね。
④村田喜代子さんの『名文を書かない文章講座』
p177
良い文章とは、
1 自分にしか書けないことを
2 だれが読んでもわかるように書く
という二つの条件を満たしたもののことだ。
※どこかで見たことがあると思ったら、梅田卓夫さんの『高校生のための文章読本』からの引用だった。著者は、この本の付録である、作文の書き方を説明した「手帖」をおすすめしている。
プロでも読者ファーストは難しい
井上ひさしさんが言うに、プロでもできていないらしい。
(以下『井上ひさしと141人の仲間たちの作文教室』より)
p14
これが出来たら、プロの中のプロ。ほとんどノーベル賞に近いですよ、これは。
p33
「自分にしか書けないことを、だれが読んでもわかるように書く」。これはわたしもまだ出来ないことです。ですから、これはみなさんとわたしのこれからの努力目標なんですね。
まとめ → 推敲するしかない
最初は著者ファーストでも良しとして、最終的には読者ファーストとなるよう推敲しよう。
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