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クロスステッチでJR東日本大船駅の電光掲示板を作ってみた

この記事は、クロスステッチという手法でJR東日本大船駅の電光掲示板を再現してみた制作記です。

クロスステッチとは

クロスステッチは、糸を使って布に「X」字のステッチを繰り返すことでパターンやデザインを描く刺繍の手法のことを言います。
布に開けられた穴に糸を通して図案通りの形を表現することが容易なので、裁縫初心者でも始めやすいと思います。

必要なものはユザワヤで手に入ります。

  • 布地

  • はさみ

  • チャコペン

詳しい作り方は、この記事で紹介しません。
ググるといろいろな作例が出てきます。

制作したきっかけ

制作のきっかけは、当時在籍していた会社で自分が好きな電光掲示板の話をしていたら、クロスステッチという手法を教えてもらい、興味を持ったことからつくりはじめました。

私は駅にある電光掲示板が好きで、プラットフォームでは電光掲示板を撮影しています。今までたくさん撮影してきました。

撮影してきた電光掲示板の画像

最近では、高精細な液晶タイプの電光掲示板が普及していますが、私はLEDのドットを光らせて文字を表現する従来の方式が好きです。LEDは、粗いドット数で文字を表現をするので細かな文字を表示することはできません。しかし、限られた情報量を伝達するには様々な工夫があり、表現力に魅了されています。

今回クロスステッチを制作するときにモデルにした電光掲示板は、JR大船駅にあるものです。

真正面から見たJR大船駅の電光掲示板

JR大船駅にある電光掲示板は、東京都内の駅で見るようなものでなく、10本の電車の表示が可能な巨大なものです。大船駅は、たくさんの路線が乗り入れるので横浜・東京方面への電車を案内するためにこの電光掲示板が使われています。

もともと3色LEDでしたが、2016年にフルカラーLEDに更新され、上野東京ラインはオレンジ、湘南新宿ラインは緑、横須賀線は青、特急(成田エクスプレスや湘南号)は赤とカラフルな案内をしています。

ここから制作記録をご紹介。

制作記録

制作期間は2022/06 ~ 2023/06です。およそ1年間作業していました。

ガイド線を描く

まずは、真っ白な布に糸の刺し間違いを防ぐため、チャコペンでガイドを描きました。ガイド線の部分が文字の境界線です。

電光掲示板の画像を見ながらチャコペンでガイド線を描いている
横須賀線の"線"の文字のガイド線

格子状の部分を「目」と呼ぶのですが、チャコペンでガイドを描く段階で、目の数え間違いがあり作業が大変だった記憶があります。撮影した画像から正しくドット数をカウントする技術力が求められます。

縫う

ある程度ガイドを描いたら縫い始めていました。糸をX字に規則正しく刺していくだけなのですがとても地味なので集中力が求められます。

上野東京ラインを縫い始めた

最初にオレンジ色で表現している「上野東京ライン」から着手していましたが、並行して「横須賀線」にも取り掛かりました。横須賀線は、上野東京ラインでの作業知見があるので少しだけ縫い方に工夫があり、裏側の縫い目に特徴があります。

横須賀線の表側
裏側の縫い目

上野東京ラインの完成が近づいてきたところで、「湘南新宿ライン」も作業開始しました。この時期は縫い方の知見があったので、縫い間違いを減らす方法や効率の良い糸の通し方など工夫して作業していました。

上野東京ラインと湘南新宿ラインの制作風景
上野東京ラインと湘南新宿ラインの裏側

完成

とても長い道のりでしたが、完成しました。3つの路線が並ぶと圧巻ですね!

完成したクロスステッチ

表側もきれいですが裏側も綺麗。縫い方が改善された様子も分かります。

せっかくだから実物と写真を撮った

作って終わりでもよかったのですが、実物の巨大電光掲示板と並んで撮影したいと思い、なるべく混雑していない時間帯を見計らって駅へ向かいました。

実物とクロスステッチと並べて写真を撮った
クロスステッチの裏側

JRの案内の支障、安全運行の妨げにならないように配慮して撮影したので堂々と掲げて撮影はしていないですが制作したものと並べて眺めることができて良かったです。

感想

LED電光掲示板の雰囲気を再現してものづくりができて面白かったです。
単純な作業を繰り返すだけですが、縫い方を工夫するようになったり電光掲示板に愛着がでてきて更に写真撮影に行ったりと趣味を全力で楽しんだ実感があります。

制作したクロスステッチですが、トートバッグに縫い付ける予定でしたが、縫い付けてしまうと裏側が見えなくなってしまうのでどのように使おうか迷っています。しばらくはデスクに飾っておこうと思います。


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