升と合と
先日、Xでこんな話を見かけました。
はい、6合枡ですね。ポストの通り、傾けると3合にも1合にも調節できます。
また、工夫すれば、2合にも5合にもできる有能な枡です。
個人的にこの升は3合と1合を容易に測ることができるのが良いポイントだと思っています。
合の由来
そもそも 合 とはなんでしょうか。日本酒やお米を図る体積として日常ではよく使われていると思います。
そんな合の重さは白米で計算すると 1合 = 約150g になります。炊飯するとこれが約2.2倍に増加します。
さて、1合が約150gと聞いてとてもピンときません。それもそのはず、「合」と言うのは尺貫法の単位です。尺貫法は体の一部を基準にしています。現在だと馴染みがないと思います。
では、「合」の由来がずばり何かというと、1合の米は標準的な1食分の分量です。
ちなみに、1合の10倍が1升、その10倍が一斗、その10倍が1石で、1石は1000合と同じ量になります。
1石 = 10斗=100升=1000合
また、1000合を365日で割ると、約2.7合となり、だいたい1日3食の米の量になります。
話を戻して
話を6合升の話に戻しましょう。
この6合升は傾けることで1合にも3合にも計ることが容易です。
なので、すり切り一杯で人間2日分、
傾けることで、人間1日分、人間1食分の米の量を容易に計ることができるのがこの升の良いポイントだと思います。
海外の場合
尺貫法は西洋のヤードポンド法と同じ、身体の一部の長さや穀物の質量を基準としています。
例えば1ヤードはおおよそ「成人男性の一歩」として計算されています。(0.9m)
米の合と関連してくるのは、「ポンド」です。単位はlbで、1lbは 約453gとなっています。
なぜ米の合と関係するのかというと、米3合の質量と1lbはほぼ同じ量になります。
1 合 = 約150g
3合 = 450g ≒ 1lb
つまり、ポンドは標準的な1日分の穀物の量といえます。
実際、ポンドの由来は、「人間が一日に消費する食糧としての単位」として定められ、1lbの製粉で焼かれたパンが1日分の主食量に相当するようです。
また、1フィートと1尺もほぼ同じ長さです(約30cm)
最後に
このように、尺貫法、ヤードポンド法はcmやgで例えると分かりにくいです。なぜなら、人間の生活に合わせた単位系なので、人間の生活で例えないといけません。
ここで、1kgの定義を見てみましょう。
うーむ、なんともわからん。
なので、尺貫法というのは意外と便利なんだよーって話でした。
おまけ
以下に、キログラムと合の計算結果を残します。お米を買う時、参考にしてみてください。
1kg = 約6合
2kg = 訳12合
5kg = 約30合
10kg = 約60合
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