富山県武道館新設について思うこと

富山県武道館が県総合運動公園へ新設とのニュースがあり自分なりの意見を述べてみたいと思います。


富山県のローカル話ですが、県の武道館が老朽化に伴い新設するという話です。

老朽化してるし、立て直すなら大きな大会、イベントもできるようにしよう!
北陸新幹線も開通したし、いい箱ものをつくってこれからも富山を盛り上げよう!

ってことだと思うんですけど、候補地選定が本来の目的から逸れていったところに不満です。


もともとの基本計画,目的


もともとの基本計画では

武道館新設の背景として
現行の武道館が
・老朽化している
・2面しかない、観客席が少ないため大規模な大会ができない
その他
・スポーツ振興・健康増進のための日常使いもできるようにしたい
・新幹線効果の進展

がありました。

武道館としての機能の他にも
・武道館として使わないとき他のスポーツもできるようにする
・スポーツイベント、文化イベントの開催地
・防災機能、訓練の場
としての目的も期待されていました。

以上の性格から
立地は
1.県内各地からアクセスしやすい
2.学生が利用しやすいよう公共交通機関で行きやすい
3.県外の方も利用しやすい
4.県内スポーツ施設の地域バランスに配慮した立地
との条件があげられました。

そこで県側が第一候補地としたのが富山駅から徒歩圏内の千歳町の土地があがっていました。

個人的には第一候補地で立地条件も満たされていると思っていましたが、


結局は富山県総合運動公園(以下県総)になるというニュースでした。

県総の立地について

県総は
羽田と新千歳しか飛んでいない富山空港からは近いものの、富山駅からは車で30分
公共交通機関としてはバスのみで1日に6~7便

ということで条件の2

公共交通機関ではアクセスは難しく

県民としても県中央部にありはしますが、車でしか行けないため、利用者の幅が狭まる。

県外の人は車で来てもらうか、新幹線で来てもらい、富山駅から別途バスなどチャーターがいるような状況となります。

ニュースを見る限り、駐車場を多くとるために駅近くの土地ではなく郊外の県総が候補地となったようです。

また建設費用の高騰により、武道に特化した利用、全体的な建物の縮小といった変更もすすんでいます。

もともとは、
武道に限った利用ではなく他のスポーツやイベントでの利用や
地域のかたも使えること
新幹線利用からの駅近辺での消費を含めての計画であったので、県総への新設であれば
期待はずれです。

駐車場の大きさ、そんなに大事でしょうか?イベントの際には自家用車の乗り入れ制限をすればいいんじゃないですか?そもそもの目的を大切にしてほしかったです。

大きく期待させた計画が結局、老朽化した武道館を新しくするだけに100億円使うということになりそうで県民としては残念な気持ちになりました。

疑問



そもそも武道館は必要なのでしょうか?
全国的な大会が出来る機能は北陸で1つとかでもいいのでは?

(身近にスポーツ施設があることで楽しみであったり、ロールモデルにであることで人生を生き生き過ごす、頑張れる、活気付くと言う意味ではいいと思うので、それこそ市民が利用しやすい立地にすべき)

大きな大会はいままでなんとかなっていたのか?
武道館が小さいことで何か不都合な訴えがどれだけあったのか?
人口減少の日本に規模が大きいものが必要か?

また、条件が十分でない立地でも強行して立てる意味は?

県内からも県外からも利用しにくい立地であれば、本来のスポーツ振興、また災害対策にならないですし、富山に来県し消費、経済を回していくという効果も薄れます。

本来の目的を十分には満たせない新設計画は強行すべきなのか疑問です。

公共事業にお金を費やすことは景気の悪いなかでは良いと思うのですが、建てることありきの進行と、住民が置き去りの行政に対し、どう行動していいかわからず文章にしてみました。



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