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不妊治療つーのをやってみた

結婚報告は結構すんなり喜べるけど、妊娠報告は複雑な気持ちになる。急に生々しい感じがして苦手。「エッ、アッ、そうかッ……あの人とあの人が……そんなことを……そっか、まあ、そうだよね……夫婦って……そういうことだもんね…………………………」とか思ってしまう。もう30代なのに。

無事に生まれるかどうかわからないっていうのも怖い。めっちゃ喜んだあとにもし何かあったら、どんな気持ちになればいいかわからなくて「アッ(めでたい!)(でも何があるかわかんないな……過度に喜ぶのはやめておこう)、おめでとー(無事生まれてくれ~!)」くらいのテンションになってしまう。生まれたらようやく「よかったー!!!!!めでてえ!!!」という気持ちになるけども。本当にこの性格やめたい。素直に祝い事を祝いたい。

とかなんとか言いつつ、「我も妊娠してみむとてするなり」という気持ちになった(理由は後で書きます)。けど方法がわからん。いや、原理はわかる。わかるよ。保健体育の授業でやったし、もう大人だし。でも、いざやってみたらわからないことだらけ。
で、不妊治療っていうのをやってみた。ここに至るまでもいろいろあるんだけど、「思い詰めて……」とかじゃなくて、すっごい気軽にやってみた。

なので、その話は書きたいなと思う。なぜって、いざ「そろそろ子どもつくるか……」と思っても、周りには「ね、どうやって作った?!( ◠‿◠ )」とか聞きづらいし、「結婚が決まったら!?ゼクシィ!Σ(・`ω・ノ)ノ」みたいなのもないし、親とかに言うと「どう!?できた!?まだ!?」とか逐一言われそうだしで、誰にも聞けないし言えない。病院通っていろいろ知識を得て配偶者に話しても「まー俺は、こまけーことわかんねえけどよ〜〜〜」と言われる。分かれよ!!!ばか!!!理解しろ!!!
せっかく時間とお金かけたのに、誰かに言わないともったいないので……誰かに届いてくれ……。ケチ精神でnote更新しがち……。

ネタバレ:この記事では妊娠しません。


1.赤ちゃんはどこから来るの?

「コウノトリさんが運んでくるのよ☆」「橋の下に落ちてるのよ……」などいろいろ言われる赤子の出どころですが、みなさんご存知の通り”夫婦生活”(通ってる産婦人科がそう呼ぶのでそう呼びます)でできます。
ある日ぽーんとできるのではなく、卵子が精子と出会い、細胞分裂を繰り返して、人の形になっていきます。中学のとき学んだはずなんですが、30代で改めて動画を見ると「人間、マジ動物じゃんw」という気持ちになりました。霊長類ヒト科じゃん。

で、その出会いの場が夫婦生活ことSEX。卵子っていうのは、月一で一個しか出てこないレアキャラなので、そのレアキャラが出てくる時期に”夫婦生活”すれば卵子と精子が出会うぞ!という感じです(AVとかエロ漫画みたいな感じで言うといわゆる「危険日」ってやつですね)(アッ、危険日とか言うと怒られるかな……ご、ごめんなさい……)。そこからうまく受精して細胞分裂を繰り返せば、赤子ができるぞ!ってことみたいです。

2.んなこと言われましても

赤子の出どころがわかったところで、なぜ”不妊治療”をすることになったかの経緯をざっくりと書きます。

我が家では別に「子ども作ろ♡」的な話は一切なく、わたし自身の「年齢的にそろそろじゃね?結婚式から1年経ったし」という気持ちと、妊娠した友人が「もう年齢的に高齢出産なんだよ……信じらんないよね……わたしたちまだ20代だと思ってたのにさ……」と言っていて「マジか……もうそんな年齢か……」とビビったことなどが重なり、「(めちゃくちゃ渋々)やるか……」という気持ちでした。

配偶者とは特に話し合いなどなく、「引っ越したいね」「なら(今後家族が増えた場合に)広い部屋がよくね?」「防音がいいよね(泣き声とかうるさくなるもんね)」「つか、(妊娠出産ってお金かかるらしいから引っ越しはそっちの)目途がついてからがよくね?」「(引っ越してから妊娠するのは遅くね?今の家賃安いし、)しばらくここで暮らしながら対策したほうがよくね?」という感じでノリで進めました。ノリなので、真面目な話し合いとかしてません。上記の会話もきっちりはしてません。カッコ内は発言してないですが、そういう雰囲気だったってだけです。
いざ勇気を出して「子ども欲しい?」と聞いてみても「欲しいね!!!9人くらい!!野球できるくらい欲しい!!!野球すんの!!!」としか言いませんでした。お前野球そんなに好きじゃないだろ!!!!!

で、ノリで妊活つーのをやってみたんですが、なかなかできん。たぶん、タイミングが合わないから。適当にやってるから。そのタイミングがわかる方法っていうのが、
・基礎体温表
・排卵検査薬
・超音波検査
あたりなんですが、どれもやってない。ノリなので。

そして、避妊しないとなぜかめちゃくちゃ体調悪くなる。下腹部は痛くなるし、吐き気はするし、体調は悪いし、「妊娠か!?」と思うようなPMSが出て、しんどい。精神的にも肉体的にもしんどい。「こういうときって、薬飲んでいいの!?」という不安もある。
結局生理は来るし、生理終わったあとも体調悪いので「これ、なに!?ずっと体調悪いよ!?病気!?」と思って婦人科に行ってみるも「あ~何もないですね~」と言われてブチギレそうになった(その婦人科、2時間待って検診したのに、結局なんだったのかもわからないし、「性病でこうなることあるので、検査してみますね~」と言われたのに検査結果知らないんだけど!!!ねえ!!!あの医者!!!おい!!!結局別の婦人科行ったら同じ検査されて結果は陰性だったけど!!!ねえ!!あの医者!!!許さんぞ!!!)。

もうあれこれ考えたり、いろんな病院行ったりするのも面倒だし、あけすけに友だちに「やっほー元気?(^o^)/マジ子作りってしんどくね?^^」「え、どうやって子、できた?(。´・ω・)?(笑)」とかも言えない。「もぅしんどぃ。。。すべてめんどくさぃ。。。('_')」と思っていたんですが、配偶者に「お腹痛いの原因わかんないの嫌じゃね?」というので引き続き婦人科を探していたら、地元に評判の良い婦人科を発見。
が、そこが不妊治療専門。まあ、一応妊活してるし……不妊治療するほどじゃない気がするけど……ちゃんと検査してもらいたいし……とうじうじ言いつつ、「もういい年齢なんだから、言い訳ばっかしてないの!」と己を鼓舞し、おとなしく不妊検査してみることにしました。

3.不妊検査、何するの

ということで、産婦人科に電話。初診の不妊検査は時間帯が決まっているとのこと。土曜の朝9時に予約。
このときに「検査だけっていうのができなくて……妊娠したいってことでいいですか?」と聞かれて、ビビるふか子。言葉にされてビビったけど、配偶者にも「妊娠したいってこと?って婦人科で聞かれたけど……良い?」と聞けたので、きちんとした言葉での確認、大事だなと思いました。

当日の持ち物の確認とHPの動画を見てきてくださいと言われ電話終了。「動画って。。。何!?(;'∀')スピ系って。。。。コト!?!?(^▽^;)」と疑っていましたが、「そもそも妊娠するには」という説明、予約方法、検査の種類、その手順についてでした。疑ってすみません。全然スピじゃなかった。「月の満ち欠けと女性の身体は連動していて。。。」とかだと思ってたのに卵巣と子宮の図めちゃくちゃ出てきた。配偶者も「何見てんの?病院の動画?え?wスピ?wうわ!図、エグ!!!」と言われてウケました。すぐスピを疑う夫婦。

いざ病院へ。行った病院はかなりシステム化されていて、問診票もあらかじめ印刷して書いていけて、待ち時間も休日は呼出し番号がネットで表示されるので途中退出可能。すごい。
とはいえ、「いつ呼ばれるか不安(;'∀')」とか思っちゃうビビりなので外出せずに待合室で1時間くらい待って検査。前回の婦人科よりも待ち時間少なくて喜ぶふか子。
問診票を見ながら、風疹のワクチンは打ったか子宮がん検診はしてるか、生理周期などの確認をして超音波検査。子宮と卵巣の状態をざっくり確認。特に問題なし。

そのあとは血液検査。クラミジア感染症になってないか、ホルモンバランスはどうか、などを血液で見ていくらしい。「避妊やめたら下腹部痛と吐き気がする」という話をしたら「ホルモンの関係かも?」と言われ、「おお~」と感動。病気じゃねえじゃん!!なんだあの婦人科!!

血液検査のときに看護師さんから今後の流れについて教えてもらう。このあとは卵管が通ってるかどうかの確認の検査(卵管造影検査)と、排卵日を予測するための超音波検査があるので、生理が来たら電話してください、とのこと。

ちなみに、精液検査は予約なしでいつでもできて、当日待てば精子が動いてる動画が見れるらしい。へ~。
ただ配偶者は保険証を紛失中。「あの人、保険証なくして、再発行を面倒くさがって、いまマイナンバーカードで乗り切ってるんですよw」と伝えると看護師さん爆笑してた。でも、自費でも2000円くらいだった。やっす。

この日はこれで終了。以下、思ったこと。

・不妊検査、マジ女性の負担がでかすぎる。なぜ男は出したものを提出して予約せずに病院行って終わりなのに、こっちは長い時間待って股を開かなきゃいけないんだ。一回開くごとに何かご褒美が欲しいよ(初回検査のあと、3万円のファンデーション買った)。

2022年4月から不妊治療が保険適用になったので、助成金いろいろ降りるらしくてありがたい。

https://www.taiyo-seimei.co.jp/net_lineup/taiyo-magazine/women/010/index.html

むしろ「今までなかったの……?しんどくなかった……?」という気持ちになった。産めとか言うなら金欲しいよな。保険適用にしてくれた菅さんマジ最高。パンケーキごちそうしてあげたい。

・夫婦で来ている人ももちろんいるんだけど、夫側の態度が悪いと本当にムカつく。待合室で女性が狭いスペースに座ってるのに、足組んでスマホとかしてたりすると本当にイライラするので気をつけてほしい。
ただ、コミックスでブルージャイアント読んでた夫さんはマジ可愛かったし、呼ばれるたびに全部ついていっちゃう夫さんも可愛かったし、「お前のことは俺が守る!」みたいな感じで常に後ろにいる夫さんもよかった。人それぞれ。でも態度が悪いと本当に嫌になる。

・「不妊検査!!」と言うと「妊娠したいよねえ!!!したいですよねえ!?!?頑張りましょうねえ!!!」という仰々しいものだと思っていたけど、全然だった。健康診断とあんまし変わらない。そりゃそうか。ドライな感じですっごい気が楽になった。

・この時期、卵巣と子宮の図を見過ぎて気が狂うかと思った。ちんちんの図も見せろ!(?)

・行った産婦人科が良かったんだと思うけど、「初診の方へ」という冊子くれたので、家に帰ってから配偶者に「こういう感じでやるんだって~」と説明できた。「こういう場合に精子が減ります!」みたいなのも載ってて「育毛剤ダメなんだ!あ、女性ホルモン増やすから!へえ!」とか言ってたので、不妊検査やるなら専門のところのがいいんだろうな~、と思いました。

・持病(家族性地中海熱)がわかる前に「婦人科系の病気なのでは?」と思って婦人科通ってるときに「まず基礎体温表つけてから来い」と言われ、そのあと3カ月くらいつけていったら「体温高めなんですね~!外国の人も高いのよね、体温!」と言われて終わった苦い思い出があるため「もうやりたくない」という気持ちだったんですが、今回の病院は「無理してやらなくていいですから~」と言ってくれて超嬉しかったです。最高!

・婦人科には嫌な思い出いっぱいある(「炎症起きてるのかも!熱ある時に血液検査するから」と言われて38度の熱出しながら行ったのに、「ヘルペスだったよね?ヘルペスによる発熱ですね!」と決めつけられて薬出されて血液検査されずに終わり、そのあと行った病院で血液検査したら「これヘルペスじゃないですね!ただのできもの!漢方と塗り薬で治るよ!」と言われて治ったり、海外旅行後、たいしてお風呂にも入らず12時間くらい爆睡してカンジダになったら「毎日勝負下着履かなくていいんだよ!綿のパンツとか履きなさい!」と言われたり……)。
けど、今回の病院は全然余計なこと言わない先生と、すんごい優しい看護師さんと、必要最低限のことだけ教えてくれる受付の人と、こちらから話さなくてもいいシステムでマジ良い。毎回一言も発さずに終わるの最高。配慮があって通いやすい病院が一番いいですね……。合う合わないってマジ大事。ここの病院、普通の婦人科もやってほしいな……。

・35歳以上になると妊娠が難しいらしいので妊娠したいならお早めに~だそう。とは言え、キャリアプランとか仕事とかお金の問題もあるから一概には言えんよな!!!

・しっかし、10代とか20代のときは「まだ妊娠しないように!避妊して!!」「社会人なりたてで妊娠なんて非常識!!」みたいに言うのに、30代近くなると「子どもは???」と言われるの、嫌だよな~。うまいことどうにかできないのかね世の中……。早すぎる出産は「早すぎw」とか言われるしな。もう何が正解なんだよ!!!女性のキャリアプランと結婚妊娠出産問題は難しいよ!!産みてえときに産みてえ~!!!そして妊娠出産全部金かかるから金くれ日本の政治~!!!!!

4.検査と診察の日々

ぐだぐだ言いましたが、検査と診察の日々が始まります。流れとしてはこんな感じ。

・初回診察。超音波検査血液検査。生理来たら予約お願いしますと言われる。
・生理来る。病院に電話して卵管造影検査超音波検査の予約。
・生理後7日目 卵管造影検査
・生理後12日目 超音波検査。初回診察時の血液検査の結果教えてもらう。
・生理後16日目 超音波検査尿検査
・生理後19日目 超音波検査

ここからは検査ごとに書きます↓

・卵管造影検査
卵管に特別な液体(造影剤)通してレントゲン撮影して卵管が通っているのかを見る検査。痛いって聞くけど、先生がうまいのか(?)そんなに?という感じだった。生理痛より痛くないかな、くらい。「オッ、機械が入っていて痛いですね」っていう痛さはあるけど。
これは検査のついでに卵管も広がるから妊娠しやすくなる!っていうメリットがあるらしい。検査兼治療的な。やってもやらなくてもいい、と言われたけど、「検査兼治療とか言われたら行くしかないやん……?」と思って行きました。
検査の結果は問題なし。レントゲン写真も見せてもらえた。
確か姉は卵管が一個詰まってて手術?してたので、詰まっている場合はまた別の治療があるのかも。

・超音波検査
卵が育っているのかを見る検査。毎回診察台に乗るので心のダメージがあってしんどい。パンツ脱ぐの嫌。
1回目では「まだだね~また来てください」とのこと。初回の検査でやった血液検査の結果もこのとき教えてもらえる。わたしはTSHという甲状腺のホルモンが基準値内ではあったものの高め(3とか)だったので、甲状腺の専門医に診てもらうことに。通常時はこの値でも問題ないんだけど、妊娠希望の場合、この値が高いと流産しやすいらしいから薬で調整するらしい。へー。このときは「まーた行く病院増えて病むわ……」と思ってポテチ爆食いして自己嫌悪した。

2回目で「卵が育ってきてる感じなので、今日か明日あたりに夫婦生活のタイミングを持ってください」と言われる。夫婦生活の……タイミング……(ゴクリ)。配偶者に伝えると「いざ言われると緊張するな!」とのこと。わかる~~。

3回目ではきちんと排卵したかのチェック。無事、排卵していたのでこの日は終わり。

生理がきたらまた11〜13日目くらいに行って状態チェック→夫婦生活のタイミング→排卵チェックという感じらしい。「生理来なかったらどうするんだろうね?不妊治療専門だからそれ以降は見てもらえないのかな?」と思って不安になってたけど、普通に生理きた。
ちなみに、生理くるまでずっと吐き気と頭痛とだるさでグエグエ言ってて、「病院行く前とたいして変わらんな!!」という気持ちではあった。「運動とか規則正しい生活が良い!」と冊子に書いてあったので、運動するようにしてたら少し改善した気がしますが……。

5.今後

「行く前と痛み、変わらんなあ……解決してないな……」という感じですが、毎月病院に行っていると「病気ではない」ということがわかって安心するので引き続き通院しよ~という気持ちです。

一旦以上です。続きます。

応援があると人は強くなる。例外なくわたしもそのはずです。