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TBSテレビのデザインセンターに入社をします。

(書くのがだいぶギリギリになってしまいました、、、w)

先日Goodpatchの退職エントリを公開し、多くの方に読んで頂き、なおかつ応援のメッセージも多くいただきました。本当にありがとうございます!

4月1日からの新天地での新しい挑戦に関する思いを今日は綴ります。

結論からいうと、記事タイトルにもあるように TBSテレビにデザイナーとして入社をします。(募集要項自体はUX Director的なものだったのですが、肩書は具体的に何をするかが確定次第決めることになると思います)

実はまさか自分が転職を決意するとは毛頭思ってもいなく、今回の転職も、前職を退職する意思決定を先にしたわけでは無いです。なので、受けていた会社もTBS一社です。そんな中でなぜ今、こういった決断をしたのか?これは端的にいうと「原体験に立ち戻ったこと」「タイミングが今しかなかった」ことに尽きると思っています。では本題にいきます!

決断の理由①:原体験に立ち戻り、コンテンツを中心に据えたビジネスに関わりたい

※退職エントリの引用
そこで「何かしらのコンテンツを作って人を感動させたいという欲が根底にはあったんだと思う。」という言葉を綴っていました。まさにこの思いを叶えるべく、コンテンツ系の企業に一度挑戦をしてきます。

↑の言葉にもあるように、元々の根源的なビジョンとしては、デザインを通して人の心を動かすコンテンツ・ビジネスを生み出したいという欲がありました。

この記事でも研究しましたが、やっぱり僕の今の仕事を選ぶきっかけを作り、人生を変えてくれたのはPIXAR、もっというとカーズという映画です。強烈なコンテンツは、人の人生自体を変えてしまう力を持っています。

なので端的に言えば、原体験に立ち戻った結果転職を決意した理由は、ソフトウェアデザインの力でコンテンツを拡大し、世の中に心揺さぶらる人を増やすことが出来る環境への挑戦が出来ることです。

そしてなぜあえて今のタイミングでマスメディアの会社、中でもTBSなのか?というと、それはもちろん過去にお仕事をご一緒したことがあり中の文化を知っているということもありますが、一つは、コンテンツの強さがひときわ際立っているという印象があったからです。Newspicksでも刀の森岡さんは「日本のコンテンツ、IPは強い。これを世界に広げる必要がある。」といった趣旨のコメントを残していました。

選考時期にちょうど放映していた半沢直樹や、スペシャルが話題になっていた逃げ恥、エンタメにおいては水曜日のダウンタウン等「ここでしか見れない」という強烈なコンテンツを世に残して来ています。挙げるとキリがないですが、そんな強いコンテンツを生み出してきた会社が存在するということは当然ですが、それを作り上げている優秀な人達が数多くいる。それがテレビ局だと考えました。(藤井健太郎さんの本は選考中に何回も読みましたw)

財務諸表をみて、投資をもって最新テクノロジーにキャッチアップするだけでなく、利益としてもあげている状態。自己資本比率も比較的高いので、ここから大きく舵を切っていくための挑戦できる(リスクをとれる)だけの意思決定構造と、体力があると感じました。これも大きな挑戦の決め手でした。

また、デザイナーの価値は、デザイナー一人で発揮出来るものではなく、ビジネスオーナー、コンテンツオーナー、エンジニア、様々な職種との複合的な関係の中で最大化されます。そして当然その協業する仲間達の熱量が高ければ高いほど、成功確率も上がる。そう考えているので、ものすごい勢いでコンテンツを生み出してきたテレビ局は、まさに今全体最適型のデザイナーと相性がいいのでは?と思っています。

少し別軸の話で、今後のビジネスシーンは更に「コンテンツ」の価値が重要視されるのでは?という仮説もあります。具体的には例えば、アメリカのフィットネスサービスのPelotonは、家で映像を見ながらエクササイズをするサービスだが、ビヨンセと提携して引きの強いコンテンツを作っているというニュースを見たんです。このニュースは、(※1)ビジネスモデルやインターフェイスがコモディティ化していきているし、模倣可能性が高まれば高まるほど、そこに布石を打てるのは「コンテンツ」なのでは?と思っています。

※1:コンテンツ以外にも、参入障壁を作り上げる「テクノロジー」も今後重要だと思っていますが、コンテンツ側に行く人方が自分のパフォーマンスが発揮しやすいのでは?と思ったという裏話もあったりしますw

そんな想いがあり、これまでやってきたクリエイターを育てる環境を作り上げるGoodpatchでの経験を活かし、コンテンツやビジネスを生み出す側に行こうと思った。これが1つ目の結論になります。

決断の理由②:「今」であることに意味がある決断

僕の配属はデザインセンターというところになりますが、そこにはすでに、現場でコンテンツ制作を推進してきたデザイナーが数十名単位で所属しています。ちょうど去年の春、TBSはロゴをリニューアルしました。↓

これが調べれば調べるほど面白いんですね。入社する前段階の知識レベルですが、おそらくこのリニューアルの背景としては、全社をあげてのTBSという「会社」自体のブランディングに力を入れ始めていて、なおかつこの取組にインハウスのデザイナーたちが大きく貢献していると予想しています。拡大解釈も入りますが、これはつまりインハウスデザイナーに対する経営や全社からの期待が高まっていて、今後デザイナー達が輝くステージはどんどん拡大するんだと直感しました。

そして、今回の僕が応募したポジションは「UI/UX Web Director」です。これまた自分の拡大解釈も入りますが、これまでTBSが作り上げてきた、セット/ブランディング/Web などのデザインジャンルの中に、サービスデザインプロダクトマネジメントのような事業を、それも顧客中心で作っていくようなデザインも追加していきたいという意図を勝手ながら汲み取りました。

その中でも選考過程での頂いた言葉で強く印象に残っている点は、「ポジションはあるが、まだ仕事内容が決まっていない中での募集」です。エクスペリエンスデザインの仕事は個別最適ではなく全体最適であり、様々な部署や、会社との連携がキモになる中で、仕事内容が決まっていないということは組織全体を俯瞰した上で、どこに力点を置くか?を判断が出来るということです。なおかつ、「ポジションが先で、仕事内容は未定」これこそが変化への意識の表層化だし、なおかつ期待の現れだと感じてました。だからこそ採用された人の実績によって、TBSにとっての「ソフトウェアのデザイン」というものに対する意識が変わってします。そのプレッシャーはもちろんありますが、この期待に答えたいと思っています。

統合的な体験を設計しつつ、自社/顧客/社会に価値を届ける包括的な視野を持つデザイナーの価値が高まっている昨今です。結論をまとめると、選考が進むにつれて、顧客起点でコンテンツを作り上げる力とそのコンテンツを届ける力を最大化する存在、そしてソフトウェアデザインの文化を取り入れる存在として機能してみたいという思いが強くなり、最終的に入社を決意しましたということになります。

やや余談ですが、この決断をベンチャー界隈の友人等に話すと、このタイミングでなぜ大企業?と言われることが多々ありました笑 そして、新卒時代も、大企業→ベンチャーは行けるが、ベンチャー→大企業は難しいから新卒は大企業に行ったほうが良い。といった論調も何度か耳にしてきました。これには明確に自分の中で答えがあって、当時から企業名や規模ではなく、自分が何が出来るか?というスキルが本質だと捉えています。

更に更に余談で、「日本から世界へ」という点にもこだわりがあります。テレビ局が斜陽と言われているマーケット状態、なおかつ日本の人工も縮小がち、といった事実もあります。一方でこれまでの自分のアプローチとしてはグローバルなベンチャー企業でキャリアを築くという点でした。

その中で、日本の大企業のクライアント様と多く関わる中で、日本の大企業を更に強くすることにも関心が湧いてきました。だからこそ、「変化の真っ只中」にいる「今」が一番変化の加速度が大きく、価値があると思っています。

最後に:今後やっていきたいこと

(入社前に書いているので、完全未定ですがw)

究極的には、TBSが新しいメディアの在り方、未来を切り拓いたと言われるような会社に進化出来たら嬉しいです。具体例としてその結果としてデザイン中心の事業開発がPLとBSに着実にインパクトを与えること、 また、組織にソフトウェア的な文化を取り入れること。 この二つが出来ると成功と言えると考えています。

これからテレビというメディアとネットというメディアの融合がこれから行われます。そこでは必ず「双方向性」「ソフトウェア中心」という観点が重要になってきます。

そんな環境の中で、クリエイティブなコンテンツつくりと、ロジカルなソフトウェア文化を組み合わせて、心を揺さぶるコンテンツを最高の形で届ける方法を模索したいです。

日本を代表する企業をデザインを用いて成長させることが出来れば、日本に対してデザインの力を大きく広げ、認知させることに繋がると思っています。そして、それが新たなデザイナーを生み、事業を生み、最終的に日本経済を大きくできれば最高だなと思っています。

今日の記事は以上となります。これからが新たな門出、緊張とワクワクが交じる複雑な感情です。これからも応援何卒宜しくお願いします!

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PS:そんな中タイムリーな記事が出ておりました。まさにこれからデジタルで大変革の時代が来るのです。



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