十八公堂怪異譚 一話を加筆修正しました
かのこと申します。
趣味で小説を書いています。
支部にアップした小説の裏話的なものを、これからここで垂れ流していけたらなーと考えております。
祓い屋松について
七年ぶりに更新しました。
本当はもう続きを書くつもりはなかったのですが、いまでも昔描いたイラストにいいねをしてくれる方がいること、小説についても続編を望んでくださる声があるため、遅い筆を何とか進めております。
しかし当時更新した内容では十八公堂の詳細が分かりにくいかと思い、かなり大幅に書き足しました。
元の原型がないほどの修正のため、この話を公開するか非常に悩みましたが、自分の小説なんだから好き勝手してやろう!という心意気でアップしました。
今後も細々と続きを書いていきたい所存です。
さて、今回の小説のなかでは説明を省いたり、分かりにくかったりする箇所が多数あったかと思うので、裏話的に説明していこうと思います。
・相田と幸子
おそ松さん1期6話のスタバァ店員の彼女らです。公式では「アイダとサチコ」と表記されているので、漢字は私の当て字です。
アニメでは女子大生程度の年齢かと思われますが、なんとなくJKにしました。年齢改変するのもどうかと思いましたが、公式がめちゃくちゃやってるのでいいでしょう。
いま流行りのゆーちゅーばーにさせましたが、オカルト系の動画って実際どうなんでしょうね、視聴回数伸びるんでしょうか。私は一切そういう類の動画を見ないので、詳しい方がいれば教えてほしいです。
・十八公堂への通行証
正確には、化物道を安全に通るための通行証です。
あの世とこの世を繋ぐための、特殊な呪具です。
実は商店街や赤塚神社の参道付近に無料で配布しているのですが、皆さん神社の絵馬だと勘違いして、神社に吊るして帰ってきます。
・怨霊
相田に取り憑いた怨霊は、姿や一部設定のモチーフとして「姦姦蛇螺」を使用しています。(詳細はぐぐってね!)
これは妖怪というよりかは洒落怖出典の怪異なので、ジャンルが難しいですね。
明確に姦姦蛇螺と名乗らせなかったのは、世の中名前があるものよりも、名前のない不気味なもののほうがこわいかなーと思った結果です。
この怨霊の裏設定として、自分の醜い容姿を恥じて自殺した女の霊だというものがあります。
しかも生前はその容姿のせいで酷いいじめを受け、その様子をカメラや動画で撮られていた、という経緯があり、自分を(無意識だとしても)撮影した輩は、絶対殺すと追いかけてくるのです。
相田が取り憑かれたのは、動画でこの女の霊を撮影してしまったからだったというわけですね。
蛇足になるかと思い説明は省きましたが、今後推敲などして、気が向いたら本編中で語ることもあるかもしれませんね。
・逢魔が時
昼から夜に移り変わる、薄暗い夕方の時間帯のことを差します。
大きな禍(わざわい)が起こるという「大禍時」ともいい、魔物に遭遇する時間帯とも考えられています。
あの世(夜)とこの世(昼)の境目に建っている十八公堂は、常に逢魔が時(夕暮れ)であるという設定があります。
ちなみに実際の時刻で言うと、暮れ六つともいわれる18時頃だそうです。
日の短い冬は、もう少し早そうですけれども。
・変生
祓い屋松の世界では、まれに霊や妖怪などの姿かたちが変わり、パワーアップすることがあります。
今回の怨霊が、そのひとつですね。
元は人間の女の姿をした幽霊でしたが、色々あって蛇の下半身を手に入れました。
変生には様々な条件があると考えられていますが、
・逢魔が時以降の時間帯で力が増す
・恨みつらみが爆発する
・幽霊や小物の妖怪の力を取り込む、などで変生したりします。
一度変生すると、元の姿には戻りません。ポケモンの進化と同じだと思ってください。
なお、個体の能力によって姿が変わり、一定時間や自分の意志で元の姿に戻れる場合は、変化と分けさせてもらおうと考えています。
変生という言葉の意味は別の姿に変わること、生まれ変わることなどをいいます。
・六根清浄 急急如律令
これは陰陽道などで使用される呪文です。
「急急如律令」という呪文は、いろんな漫画やゲームの設定でも使用されるため、聞き覚えのある方も中にはいらっしゃるかもしれません。
ちなみに「急急如律令」という呪文は、「ただ急いでやりなさい」というだけのもので、これ単品で使用しても意味はないそうです。(お札に命令が書き加えられていれば別など、諸説はありそうです)
よくセットで唱えられる「六根清浄」というのは、六根=目・耳・鼻・舌・身体・意識を清めて浄化するといった意味になります。
なので今回トド松が唱えた呪文は「急いでこの場を清めなさいよ」という意味(意訳です)になります。
怨霊側からすれば自分の苦手な綺麗な空間が急にできあがり、体が動かしにくいなーと思う程度の、簡単な結界です。大妖怪クラスにはおそらく通じないでしょう。
ちなみにトド松はどちらかというと仏教や修験道に通じており、チョロ松は神道や陰陽道に通じている、という設定があります。
もちろん全くそれ以外の系統の術が使えないわけではないのですが、苦手意識があるので、得意な人よりも精度が落ちます。
そのためトド松は、チョロ松のお札を使って結界を補強していた、なんて裏話があります。
まじで蛇足なので省きました。
そのうち本編で活躍する場がありますかね、この設定は。
これだけの設定を後付けで説明するということは、まだ自分の力不足だと痛感致します。
また新しい話が書きあがれば、こういう裏話ができたらいいですね。
それでは。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?