16000円のスカートと、人生で初めての福袋のこと
年末、友達との待ち合わせ前にふらっと入ったお店で、あるスカートの虜になった。見惚れるというのはこういうことを言うのだろう。20年間、これまでファッションに特別な思いを抱いていなかった私の中で、なにかが生まれた。
16000という数字は今の私が服を買うのに到底払えるものではない。もともと今日は服を買うつもりじゃなかったんだ、と心に言い聞かせて店を出た。
1月2日。
母が初売りに行きたいと言う。「初売り」はこれまで気にしたことがない言葉だったし、こういう言葉は「買わなきゃ」と急