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『習慣の力』

最近『習慣の力」』の文庫版が出版されたので、既にKindle版を持っていますが購入して、改めて読んでみました。

日常は習慣だらけ

実際には日常の中のでも数多くの行動が習慣付けられているものが数多く存在していて、それらは既に脳が意思決定に参加しない行動になっています(今まさにこうしてキーボードをブラインドタッチできているもの習慣の一つ)。
この本で言っている習慣はまさに「日常の行動全て」であると思います(本書では毎日の人の行動の40%が習慣だという説いています)。

新年明けてより良い習慣付けをするために新しいことにチャレンジしたりすることがあると思いますが、「悪い習慣」(喫煙や飲酒など)をやめるということもまた習慣にまつわるところです。

この本で知ったことの一つとしては「脳は”良い習慣”と”悪い習慣”の区別ができない」ということです。つまり、習慣の構造を理解すれば、"良い習慣"も"悪い習慣"もコントロールが簡単になるということです。

無意識にできるようにする

最初に習慣付けるためには以下の構造を設計する必要があります。

きっかけ → ルーチン → 報酬

この構造を回すことが習慣を始める・やめることに繋がるという理解です。

習慣付けることを目的としている場合は、1回のループで上手くいくことは稀で、ここに「計画を立てる」や「振り返りをする」というアクションを挟むことで、よりうまく行く可能性が高まります。何度もやっていると自分の中で習慣化の型を作ることができるようになるので、そうなればより簡単に習慣化できるようになると思います。また、報酬を変えてみる(自分に合った報酬は何かを知る)というのも良いと思います。

陰山英男氏の解説の中で「習慣は努力の無意識化」と言われていますが、人が成長する上で頑張ることも大切だと思いますが、全てを頑張れるわけではないので、この習慣化がとても効果的なものになると思います。

報酬は目線を変える

ファブリーズのエピソードが語られていますが、このエピソードはとても面白いです。開発側の目線では「嫌な匂いを取り除く」というのが、当初のファブリーズのキャッチコピー(=報酬)でしたが、それでは売れず「生活のにおいを一新する」としたことで売れるようになりました。

嫌な匂いを取り除く

生活のにおいを一新する

どちらも「においを変える」というファブリーズの機能は変わらないのに、明らかに後者のキャッチコピーの方が目を引きます。

習慣の報酬も同じで、悪い習慣をやめるときにただ単にやめるだけではなく+の報酬を考えて、さらに別の良い習慣できっかけを上書きしてしまうのがベストだと感じています。

小さな習慣を積み重ねる前に

良い習慣をたくさん作っていくのはとても良いことだと思います。しかし、最初にやるべきは幹となる良い習慣を一つ作ることです。自分の中でこれは早寝早起きが該当していて、冒頭に「キーストーン・ハビット(要となる習慣)」が出てきますが、このキーストーン・ハビットを習慣が出来上がったことで、他の習慣づけが上手くできるようになった感覚があります。

新年も明けたので、よりよい生活を営むために改めて習慣を見直していきたいと思います。

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