見出し画像

見落としがちなおもちゃの選択


ひまわりちゃん人形

このお人形は、布おもちゃ教室の生徒さんのリクエストで作った着せ替えのお人形。ぽちゃっとさんにして欲しいということでちょっと顔が大きめ。
初夏に作ったので、ひまわりの髪飾りをつけて、「ひまわりちゃん」と命名。
大体お人形を作る時は髪は長く、三つ編みできる長さにしている。
お子さんも含めて髪の毛をいじるのは、みんな好き。

ところで双子の孫は、5歳になったばかり。
教えたわけでもないのに、やっぱり車、電車、闘い系のおもちゃが好きだ。
そして今はポケモンに夢中!
だからこのお人形ができた時は、双子に見せようとは思わなかった。
正直なところ、髪の毛を持って振り回しそうな勢いの5歳児男子、一応サンプルなのでいたんじゃったら困るし。
ただ、ママ(双子の)には見せたい。
ママに「かわいい〜」って言ってもらいたい!ので、居間にこの子を持って行った。

「新しい作品ですか〜。
かわいい〜。」
と、予想通りのママの反応。

するとそれを聞いていた双子たちがお人形のところにやってきた。
お、ひまわりちゃん、双子で両腕を引っ張り回される、かも!!と一瞬青ざめた。
私としては興味を示さないと思っていたので、ちょっと想定外。

ママ「ゆっこちゃんが作ったんだよ(私のこと、ゆっこちゃんと呼ばせている)
どう?かわいい?」
双子たち、
「かわいい〜かわいい〜」
と猫撫で声を繰り返しながら頭を撫でる撫でる。
そして、
「ぼく、みつあみ、できんで!」
と、キラキラした顔で私を見つめる。

三つ編み、したいってことだね?

ママ「幼稚園で三つ編み、習ったみたいなんです」
ちょっと驚いた。
幼稚園で三つ編み教えてくれたんだ。

うん、やらしてあげよう。
まだ生徒さんに見せてないサンプルだけど。
5歳児だから力加減わからないかもだけど、
傷んじゃったら補修したらいいし。

彼らなりに頑張ってひまわりちゃんの髪の毛を三つ編みしてくれた。
無理に引っ張ることもなく、大事に大事に。
歪みながらもちゃんとできた三つ編みのひまわりちゃんを見て、
「髪飾りを折り紙で折ってあげる」と1人の子が言った。
「僕はお洋服を作ってあげる」ともう1人の子が言った。
残念ながらお洋服は折り紙の面積が足りなくて、断念して時計を作ってあげていた。
出来上がった髪飾りをセロテープで頭にペタペタ貼る彼ら。
お、剥がすときに髪の毛がぬけるぞ、と思いながらも自由にさせてやった。

一つの学びの経験が、違う遊びにつながる。
その選択肢が多いければ多いほど、豊な遊びになるんだなあ、と教えられたひまわりちゃんデコレーションタイム。
ひまわりちゃんも嬉しそうだった、、、気がする。



よろしければサポートを願いします!サポートは、手作りを広める活動に使わせていただきます!